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体験型コンテンツのカスタマイズ費用と事例|ブランド仕様【2026】
2026.10.16
「既存の体験型コンテンツは良さそうだけれど、うちのブランドらしさが出せるのか」——パッケージ型のデジタルコンテンツを検討する段階で、必ず出てくる質問です。ロゴを載せる程度なのか、自社キャラクターを登場させるのか、体験のルールまで変えるのかによって、必要な期間も加算される費用もまったく変わります。
この記事では、体験型コンテンツのカスタマイズを4つの階層に整理し、それぞれで何ができるのか、費用はどう決まるのか、実際の事例と進め方をまとめます。商業施設・メーカー販促・イベント企画の担当者が、見積り依頼の前に「どこまでやるか」を決められる状態になることを目指した内容です。
この記事の要点
- カスタマイズは「表示物の差し替え」「世界観バリエーション」「ブランド統合」「機能追加」の4階層に整理できる。
- カスタマイズ費用はパッケージの利用料金とは別途加算で、変更範囲によって個別見積りとなる(2026年10月時点)。
- 自社パッケージ「バッティングヒーロー」の利用料金は短期(〜2日間)10万円、中期(〜1ヶ月)40万円で、機材一式・基本演出・設営を含む。
- 自社パッケージ「ぬりえスタジアム」は、ムシバトル・オーシャンバトル・ディノバトルの3ラインナップを展開している。
- 株式会社キャンバスは2012年創業で、DX活用支援・体験型デジタルコンテンツ開発・自社パッケージの制作と支援を累計1500件超手がけている。
この記事の執筆・監修
株式会社キャンバス(本社・東京オフィスの2拠点、全国対応)。2012年創業、第15期(2026年5月〜2027年4月)。DX活用支援・体験型デジタルコンテンツ開発・自社パッケージの制作と支援を累計1500件超。自社で6種のパッケージを開発・運用しており、カスタマイズの可否と工数を自社判断でご回答できる体制です。
あわせて読みたい:オリジナル体験型コンテンツ開発の費用と事例/体験型デジタルコンテンツ6選(比較・30秒診断)
目次
体験型コンテンツのカスタマイズとは?オリジナル開発との違い
体験型コンテンツのカスタマイズとは、すでに完成しているパッケージの表示物や世界観を、導入先のブランドに合わせて作り替えることである。体験の骨格(遊び方・機材構成)は既存のまま活かすため、ゼロから設計するオリジナル開発に比べて準備期間を短くできます。
両者の違いは「体験のルールを変えるかどうか」にあります。ルールを変えないならカスタマイズ、変えるならオリジナル開発です。
| 観点 | カスタマイズ | オリジナル開発 |
|---|---|---|
| 体験のルール | 既存パッケージのまま | 新しく設計する |
| 機材構成 | 実績のある構成をそのまま使う | 要件に合わせて構成する |
| 準備期間 | 短い(変更範囲による) | 長い |
| 費用 | 利用料金+カスタマイズ分の加算 | 企画・開発費として個別見積り |
| 向くケース | ブランドらしさを出したい/短期で実施したい | 体験そのものが独自である必要がある |
オリジナル開発を検討される場合は、オリジナル体験型コンテンツ開発の費用と事例|制作の流れもあわせてご覧ください。
カスタマイズは4階層で考える
LV1:表示物の差し替え
ロゴ、施設名、告知文言、配布物のデザインなど、体験の外側にあたる部分を差し替える階層です。体験そのものには手を入れないため、最も短い期間で対応できます。
LV2:世界観バリエーション
既存パッケージが複数のテーマ版を持っている場合、その中から企画に合うものを選ぶ階層です。自社パッケージ「ぬりえスタジアム」は、ムシバトル・オーシャンバトル・ディノバトルの3ラインナップを展開しています。新規に世界観を作るのではなく既存ラインナップから選ぶため、追加の制作工数が発生しません。
LV3:ブランド統合
自社キャラクター、コーポレートカラー、音、画面UIまでをブランドに合わせる階層です。自社パッケージ「フライングペイント」では、導入先に合わせたカスタマイズの実績があります。この階層からは、素材の有無と利用許諾の範囲が工数を大きく左右します。
LV4:機能追加
体験ルールの変更、スコアの扱い、データ連携、景品連動など、動作そのものに手を入れる階層です。自社パッケージ「フォトフォトAI」は、アプリ不要・二次元コード参加の形式で東京オートサロンにて稼働しており、参加導線まわりの作り込みに対応しやすい構成になっています。ただしここまで来ると、オリジナル開発と比較検討したほうがよいケースもあります。
各パッケージの体験内容と規模は体験型デジタルコンテンツ6選(比較・30秒診断)で比較できます。
目的別|どの階層を選べばいい?
階層は予算からではなく目的から逆算します。よくある目的と、必要になる階層の対応は以下のとおりです。
| やりたいこと | 必要な階層の目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 施設名や会期を出したいだけ | LV1(表示物の差し替え) | 最短で対応できる。多くの催事はここで足りる |
| 季節やテーマに合わせて雰囲気を変えたい | LV2(世界観バリエーション) | 既存ラインナップから選べば追加制作が不要 |
| 自社キャラクターを主役にしたい | LV3(ブランド統合) | 素材の利用許諾の確認を最初に行う |
| SNS投稿にブランド名を写り込ませたい | LV2〜LV3 | 体験画面と配布物の両方に要素を入れる |
| 体験のルール自体を変えたい | LV4(機能追加)/オリジナル開発 | どちらが近道か比較してから決める |
| 複数会場で会場ごとに表示を変えたい | LV1+会場数分の差し替え | 共通部分を1回作れば重複しない |
迷いやすいのはLV3とLV4の境目です。「見た目を変えたい」のか「動きを変えたい」のかで切り分けると判断しやすくなります。
カスタマイズの費用はどう決まる?見積りの内訳
カスタマイズ費用は、パッケージの利用料金とは別の加算項目です。「どの階層か」ではなく「何をどれだけ作るか」で決まるため、変更点を具体化するほど見積りの精度が上がります。
| 見積りを左右する要素 | 確認されること | 工数が増えるケース |
|---|---|---|
| 変更する階層 | LV1〜LV4のどこまでか | 階層が下がるほど増える |
| 素材の有無 | ロゴ・イラスト・音源が支給できるか | 素材制作から依頼する場合 |
| 利用許諾の範囲 | キャラクターのイベント利用・掲出期間の可否 | 確認に時間がかかる場合は全体が後ろ倒しになる |
| 試作の回数 | 事前確認を何回行うか | 実機確認を複数回行う場合 |
| 会場数 | 1会場か複数会場か | 会場ごとに表示物を変える場合 |
自社パッケージの利用料金(2026年10月時点)
カスタマイズ費用の前提となる、パッケージ本体の利用料金は以下のとおりです。
| パッケージ | 期間区分 | 利用料金 | 備考 |
|---|---|---|---|
| バッティングヒーロー | 短期(〜2日間) | 10万円 | 週末催事・単発イベント向け |
| バッティングヒーロー | 中期(〜1ヶ月) | 40万円 | 期間限定設置・季節イベント向け |
| バッティングヒーロー | 3日〜1ヶ月未満 | 期間に応じてお見積り | 2区分の間は個別算定 |
| バッティングヒーロー | 1ヶ月超・常設・買取 | 個別見積り | — |
| ぬりえスタジアム/デジスポ/フライングペイント/フォトフォトAI/ディノコア創世記 | — | 要問い合わせ(規模により変動) | 公式料金は未確定のため個別ご案内 |
利用料金に含まれるのは機材一式・基本演出・設営です。ブランドカスタマイズ、会場までの運搬費、運営スタッフ派遣は別途加算となります。見積り全体の内訳については体験型コンテンツの見積もりの取り方|費用内訳と追加料金にまとめています。
カスタマイズの事例
ぬりえスタジアム|同一パッケージで3つの世界観を展開
自社パッケージ「ぬりえスタジアム」は、ムシバトル・オーシャンバトル・ディノバトルの3ラインナップを展開しています。子どもが描いたぬりえをスキャンすると大型スクリーン上でキャラクターが動き出す体験はそのままに、登場するキャラクターの世界観だけを切り替える構成です。同一施設で季節ごとにテーマを変える、といった使い方ができます。
フライングペイント|導入先に合わせた作り替え
自社パッケージ「フライングペイント」は、導入先に合わせたカスタマイズの実績があります。最短3日で導入できる既存パッケージで、同時20名程度の体験に対応します。短期の催事でもブランド要素を載せられる点が、パッケージ型の利点です。
フォトフォトAI|参加導線を企画に合わせる
自社パッケージ「フォトフォトAI」は、東京オートサロンでアプリ不要・二次元コード参加の形式で稼働しました。来場者のスマートフォンだけで完結する構成のため、告知物や二次元コードの出し方を企画側の導線に合わせて設計できます。
ディノコア創世記|物販・景品と組み合わせる
自社パッケージ「ディノコア創世記」は、イトーヨーカドー木場で1日240名の体験を想定した運営実績があります。ガチャ×AI×カードの構成のため、カードのデザインを企画に合わせることで販促施策と一体化させやすい設計です。
Before:標準パッケージのまま導入した場合
体験の満足度は高いが、来場者の記憶に残るのは「面白かったコンテンツ」であって主催ブランドではない。SNS投稿にもブランド名が乗りにくい。
After:LV2〜LV3のカスタマイズを入れた場合
体験そのものにブランド要素が入るため、写真や動画にブランド名・キャラクターが自然に写り込む。配布物とあわせて想起が残る設計になる。
ご担当者の声
「フルカスタムを想定して予算を組んでいましたが、相談したら表示物の差し替えで目的は達成できると言われて、結果的に会期を延ばす方に予算を回せました」
— 商業施設・販促ご担当者
「自社キャラクターの利用許諾に社内確認が必要で、そこを最初に潰しておけと言ってもらえたのが助かりました。後から差し戻しが出なかったです」
— メーカー・ブランドご担当者
パッケージ別の詳細はぬりえスタジアムの費用と導入事例、フライングペイントとは?費用・料金・導入事例、バッティングヒーローとは?費用・導入事例・料金の流れ、ディノコア創世記とは?で解説しています。
カスタマイズの進め方5ステップ
最初に決めるのは予算ではなく目的です。「来場者にブランド名を覚えてもらいたい」のか「新商品の世界観を体験させたい」のかで、必要な階層が変わります。目的を1文にできれば、どの階層で足りるかはすぐに判断できます。
次に確認したいのが素材の利用許諾です。自社キャラクターであっても、イベント利用や掲出期間について社内で確認が必要なケースがあります。ここが後から覆ると試作のやり直しになるため、階層を決めた直後に確認しておくのが安全です。全体のスケジュール感は体験型コンテンツは何ヶ月前に相談?制作期間と準備の進め方が参考になります。
カスタマイズで失敗しないための注意点
| 注意点 | 起こりがちなこと | 対策 |
|---|---|---|
| 目的より先に範囲を決める | 「とりあえずフルカスタム」で予算超過 | 目的を1文にしてから階層を選ぶ |
| 素材の利用許諾が未確認 | 試作後に使えないと判明しやり直し | 階層決定の直後に許諾範囲を確認する |
| 体験の可読性を損なう | 配色をブランドカラーに寄せすぎて画面が見づらい | 体験部分の視認性は既存設計を優先する |
| 試作の確認が1回だけ | 本番で想定と違う見え方になる | 可能なら実機または実寸で確認する |
| 会場条件を考慮しない | 会場の明るさや天井高で見え方が変わる | 会場条件を踏まえて最終調整する |
どのパッケージを選ぶか自体を迷っている段階であれば、体験型コンテンツのパッケージ比較|費用・目的で選ぶ6種から整理するのがおすすめです。
よくある質問
Q. 自社のキャラクターを登場させることはできますか?
A. 可能です。既存パッケージの世界観を自社キャラクターに差し替える形で対応します。キャラクターの利用許諾範囲(イベント利用の可否・二次利用・掲出期間)を先に確認いただくと、試作のやり直しが起きにくくなります。
Q. カスタマイズの費用はいくらですか?
A. カスタマイズは利用料金とは別途加算となり、変更範囲によって変わるため個別お見積りです。自社パッケージ「バッティングヒーロー」の利用料金は短期(〜2日間)10万円、中期(〜1ヶ月)40万円で、機材一式・基本演出・設営が含まれます。ブランドカスタマイズ、会場までの運搬費、運営スタッフ派遣はこれとは別に加算されます。
Q. どのくらい前に相談すればいいですか?
A. 変更範囲によりますが、表示物の差し替え程度であれば短期間で対応できます。自社キャラクターの反映や体験ルールの変更を含む場合は、素材確認と試作の時間が必要になるため余裕をもってご相談ください。
Q. 素材(ロゴやイラスト)がない場合はどうなりますか?
A. 既存パッケージの標準デザインのまま、施設名や告知文言だけを差し替える形でも成立します。素材制作からご依頼いただくことも可能ですが、その場合は制作工数が加算されます。
Q. カスタマイズしたデータは次回も使えますか?
A. 使えます。一度作成したブランド仕様のデータは、同じパッケージであれば次回以降の開催でも再利用できます。複数会場を回る企画では、初回に作ったものをそのまま横展開できます。
Q. 既存パッケージではなく、ゼロから作ったほうがいいケースはありますか?
A. 体験のルール自体を新しく設計したい場合や、既存パッケージのどれにも当てはまらない動きが必要な場合は、オリジナル開発のほうが結果的に近道になります。判断に迷う場合は、実現したいことを1文でお知らせいただければ、どちらが適しているかをご提案します。
まとめ|「どこまで変えるか」を先に決めると見積りが早い
体験型コンテンツのカスタマイズは、表示物の差し替えからブランド統合、機能追加まで階層があり、下の階層ほど期間と加算費用が増えます。目的を1文にして必要な階層を決め、素材の利用許諾を先に確認しておけば、見積りも準備も大きく短縮できます。
株式会社キャンバスは2012年の創業以来、DX活用支援・体験型デジタルコンテンツ開発・自社パッケージの制作と支援を累計1500件超手がけてきました。6種のパッケージを自社で開発・運用しているため、どこまで変えられるかを自社判断でその場にご回答できます。
運営:株式会社キャンバス(canvas-works.jp)— AIを前提に価値をつくるデジタルクリエイティブ/システム開発企業。体験型コンテンツ開発・AI開発・自社パッケージ(ぬりえスタジアム/バッティングヒーロー/デジスポ/フライングペイント/フォトフォトAI/ディノコア創世記)を展開。