【SES事業責任者向け】他社と差別化する為に事業責任者がすべき事。

2021.04.16
【SES事業責任者向け】他社と差別化する為に事業責任者がすべき事。

競争が激化するSES業界。この業界で勝ち抜くためにすべきことを、6つのポイントでまとめてみました。ご参照頂けますと幸いです。




SES業界の現状

SES事業が所属するソフトウェア業界は、IT業界で有数の企業数を誇ります。経済産業省による「2019年企業活動基本調査確報-平成30年度実績」で、2018年の企業数を1,454件と発表しておりますが、IT業界は深刻な人材不足であり、また競合が多い業界です。SES事業会社からすると、技術者を確保する点でも他社との競争にさらされているのです。

上記の資料「2019年企業活動基本調査確報」では、ソフトウェア業界の売上高は、2017年で172,380億円・2018年で172,231億円と横ばいで推移しています。IT業界の人材不足を補うことができれば増加が見込めます。以上を合わせて考えると、今後もIT業界の競争はさらに激化されると予想できます

勝ち抜くには独自の競争力が必要

競争激化が予想できる場合、勝ち抜くには独自の視点・競争力が求められてきます。競争力を得るため、以下の観点から独自技術を意識すると良いでしょう。時代をリードするAI、金融とテクノロジーを合わせたFintech、モノとインターネットをつなぐIoT 等の独自の技術を持ち、競争力を付けることで企業価値を高められます。

先端技術を習得することで、対象企業から重宝されて技術者派遣サービスの需要を高められる仕組みです。

SES事業で勝ち抜くための6つのポイント

①M&Aの検討

上記の項目で、独自技術の獲得を説明しましたが、それは決して簡単ではありません。SES事業会社の多くは出向・派遣を主軸とした業務体系であり、社員は対象企業での労働が一般的で自社事業に関わる機会が少ないです。

定められた期間やプロジェクトの完了および成果物を提出するまでは、他社に駐在して業務に取り組みます。そのため、社員が独自の技術を学ぶ機会を逃してしまいます。


ほとんどの技術者が社外に出ている

最新の技術を習得する機会を設けられない


上記の状態では、他社との競争を勝ち抜いていけるの力を鍛えられません。自社独自の強みを持ち技術者を派遣しなければ、「SES事業会社の市場価値を低下させている」と判断されてしまいます。SES事業会社は取引相手にアピールできる技術力がないと市場価値が低いと判断されるのです。

自社のみで条件を満たせない場合には、M&A・売却で存続を試みる企業も多く存在します。資本力のあるSES事業会社が小・中規模の企業を買収し人材を確保する一方、売り手側は事業からの撤退・雇用先の確保に努める状況です。M&Aを検討し、実際に進めていくのも1つの手段になります。

②顧客基盤を強化する

まず、行うべきは顧客基盤の強化です。はじめに、自社において特定の顧客を持っているのかどうか確認してください。特定の顧客を抱えていれば、安定した売上を確保できます。取引期間が長いほど技術者を派遣しているという実績です。顧客側から見ると、他との差別化を求めるため特定の分野で実績持っていることは強みとなります。

実績が持つことで交渉の機会を増やせます。次に、自社で抱える技術者がいかなるスキルを持っているのか洗い出してください。

  • 例えば、
  • ・習得したプログラミング言語の種類
  • ・広く使われているJava
  • ・インフラを構築しやすいAWS(Amazon Web Services)
  • ・Web上のアプリを作成するRuby

できる限り詳しく調べてスキルをまとめてください。調査結果を見れば、業界内での人気を考慮してアピールできる分野が把握できます。そして、どのような分野を伸ばせば顧客基盤がより強化できるのか検討しましょう。

③収益性の見直しをする

収益性の見直しとは、安定した収益性を持ちM&A後の経営計画が立てやすい企業は、顧客から良い印象になるため、収益性の見直しは、他社との差別化としてアピールポイントを増やすことも効果的です。

  • 例えば、
  • ・特定分野の収益性をまとめる
  • ・サービスごとの料金体系・業務体系を明確にする
  • ・人件費のバランスが取れているのか確認する

得意分野として伸ばせる分野があれば強化します。また他の分野を検討することで収益性を高める見直しましょう。各サービスの料金体系・業務体系を明確にするのも有効です。

  • ・技術者が提供できるサービス
  • ・システム設計・データベース構築・システム実装
  • ・取引に応じた技術者の数・取引期間
  • ・常駐・派遣の選択を行っているかどうか

人材不足ながらも適正な業務体系を備えれば、効率的なサービスを提供していることをアピールできます。なお、人件費の見直しについては、原価率の改善・フリーランスを雇うといった対策で、顧客に好印象を与えることができます。ただし、コストの削減により社員や給料を減らすと技術者の離職を招きますので注意が必要です。

④人材の把握と強化をする

SES事業会社において、人材は企業価値となります。どのような技術・能力を持つ人材がいるのか把握しながら強化し、価値をアピールしていくことが重要です。

  • 具体的には、
  • ・管理能力のある優秀な人材
  • ・IT関連の有資格者や能力開発を行う人材
  • ・案件や事業ごとに適切な人材配置ができているかどうか

社員の管理を行い、さらに高い技術力を備えて優秀な人材は、M&A後にサービス提供を開始する際に重宝します。収益性を向上するためには適切に人材を配置する、また技術的な資格をもつ人材を把握する必要があります。

  • ・基本情報技術者
  • ・応用情報処理技術者
  • ・LPIC
  • ・Java SE 8

一定の知識・技術を持ち合わせている人材は、非常に貴重です。もし自社で技術者のために学習の機会を設けていれば、企業価値はより高まり、他社との差別化および自社の強みの強化を図れます。

⑤市場への対応力を磨く

市場は拡大し続けておりニーズも多様化しているため、対応力を磨くことも重要です。

  • 例えば、
  • ・最新の技術に対応する知識などを持っている
  • ・ユーザーが求めるICT利用に対応できている
  • ・自社が持つ技術などに将来性がある 

需要の拡大が見込まれる技術(AI・Fintech・IoTなど)を持っていれば、市場の変化に対応できます。

この他にも、現在ICT(情報通信技術)によるサービスは多岐にわたっており、ホームページ・メールの送受信・動画投稿サイト・SNS・インスタントメッセンジャー・金融取引などに活用されています。

そのため、需要の多い技術の技術者・取引先がある場合に対応力があると判断されます。また、将来性が見込める技術・ビジネスモデルを持つ場合も、対応力が高いと評価されます。市場への対応力を高めればSES事業で成功しやすくなるため、アクションを起こしましょう。

⑥自社の強みを整理する

6つ目のアクションは、自社の強みを整理することです。細かい点においても、綿密に洗い出してみましょう。例えば、以下の要素が自社の強みになりやすいです。

  • 人材が多い
  • 従業員のスキル・経験が豊富である
  • 特定の取引先がある
  • 得意な分野がある
  • 従業員の教育・研修制度が整っている
  • 情報管理・コンプライアンス管理を徹底している

自社の強みを整理した上で、他社との差別化を図って行きましょう。

まとめ

下記が、ここまででご説明した激化するSES事業の6つのポイントです。(※順番に関しては、優先順位ではありません。)

  • M&Aの検討
  • 顧客基盤の強化
  • 収益性の見直し
  • 人材の把握と強化
  • 市場への対応力
  • 自社の強みを整理する。

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