SERPs(サープス)とは?Google検索結果ページに出てくる表示機能を解説

2022.03.23
SERPs(サープス)とは?Google検索結果ページに出てくる表示機能を解説

SERPs(Search Engine Result Pages)とは、検索エンジンの検索窓にキーワードを入力してエンターを押した後、Googleの画面に表示される検索結果のことを指します。

ググった検索結果ってことでしょ?

と問われればそうなのですが、Googleはただ検索結果を返すだけではなく、特定のキーワードの場合には検索結果のサイトを見に行かなくても検索の答えを知れたり、特定の検索結果が目立って表示されたりと、ユーザーに対する検索への答えも日々進化しています。

検索結果から自社サイトへの流入を得たいと考えているWEBマーケティング担当者にとってこの進化、変化は捨て置けず、GoogleがSERPsにおいて、どのような意図で、どんな変化をしているか、していくかをウォッチするのは非常に重要なことです。

なぜならば、検索エンジンの意図を理解して、検索結果に自社のサイトを目立つ状態で展開できれば、それだけ自社サイトへの流入も増やすことができるからです。

今回は、日々進化するGoogleのSERPsにおいての「今」を紹介します。




リスティング広告

検索結果の1位に表示出来ればたくさんアクセスがきそうという印象はありますよね。しかし、キーワードによっては検索結果の1位よりもっと目立つ位置に表示されるサイトがあります。

それがリスティング広告枠です。

以下は「WEBサイト制作」で検索した検索結果ページです。

SERPs

赤枠で囲った部分がリスティング広告の検索結果部分となります。

左上に「広告」と入っているのは、広告主がGoogle広告で出稿している検索連動型キーワード広告部分となります。

対象のキーワードで誰もキーワード広告を出稿していなければ、自然検索の1位が一番上にきますが、人気のキーワードや商売に繋がりやすいキーワードの場合は検索順位の1位を獲っても、広告の下の4番目、5番目の検索順位となります。

バーティカル検索

バーティカル検索とは、検索窓のすぐ下に表示される検索機能の一つです。通常見慣れているのは「すべて」のカテゴリですが、「画像」「ニュース」「動画」「地図」「もっと見る」など、カテゴリを絞り込んだ検索結果に切り替えることが可能です。

SERPs

こちらが、バーティカル検索の「画像」からの検索結果。

null

こちらがバーティカル検索の「ニュース」からの検索結果となります。

null

ちなみに、このカテゴリは検索するキーワードの内容によってGoogleが適切だとおもう順番に変わります。

例えば、以下「渋谷 ランチ」という検索キーワードだと、画像よりも先に地図のカテゴリが左に来ます。

null

ユニバーサル検索

ユニバーサル検索はWEBページ以外の検索結果が表示される機能のことを指します。先ほど解説したバーティカル検索の画像、動画、地図、ニュースが目立ってSERPsに表示されます。

画像のユニバーサル検索

以下は画像のユニバーサル検索です。「日本海」のキーワードで検索した際に、日本海の画像検索結果がSERPsに表示されています。

null

地図のユニバーサル検索

以下は地図のユニバーサル検索です。「渋谷 ランチ」のキーワードで検索した際に、渋谷駅付近でランチをやっているお店の検索結果がSERPsに表示されています。

null

ここに表示されたらそのお店のランチの売り上げに大きく営業がでそうですね。

ちなみにこのSERPsの店の上に「評価」「料理」「料金」「時間」をプルダウンで選択できるようになっており、選択すると絞り込まれた検索結果に遷移します。

null

null

動画のユニバーサル検索

以下は動画のユニバーサル検索です。「ヒカキン」のキーワードで検索した際に、SERPsに直接、動画へのリンクが表示されています。

null

ナレッジパネル

ナレッジパネルは、Googleが保有しているデータに基づいて、検索キーワードから人物や、作品、サービスや関連情報などがSERPsの右側に表示される機能です。

null

WEBページにアクセスしなくても、基本情報や主要な情報が検索結果にまとめられています。ヒカキンさんは有名なのでSERPsが充実しており、普通の検索結果がかなり下のほうに押しやられているのがわかります。

アンサーボックス

アンサーボックスは特定のキーワードで検索が行われた時に通常の検索結果の上にボックスで表示される情報を指します。

リンク先はWEBサイトになりますが、自然検索の1位よりもさらに目立って表示されるため、普通の検索結果1位よりも多く検索からの流入が見込めます。

内容としては「それが事実としてゆるぎないこと」などが強調される傾向にあります。いくつか種類があるのでパターンでみていきましょう。

強調スニペット

強調スニペットは、特定のキーワードで検索された時に、検索結果の1位のWEBサイトよりも上に、検索の答えとなる情報をSERPsで表示する機能です。

例えば、以下は「三寒四温」の検索結果となります。

null

こちらの場合は「三寒四温とは、冬の寒い時期が3日くらい続くと~・・・」という感じでWEBサイトにアクセスせずとも、検索内容の答えをSERPsに表示してくれています。

言葉の意味などはよく強調スニペットで表示される傾向があります。「三寒四温」の場合は、強調スニペット部分の右下に「強調スニペットについて」というGoogleによる強調スニペットの説明リンクもついています。

ライブリザルト

ライブリザルトは検索したその時点でのリアルタイム情報をSERPsに表示します。こちらも例をみていきましょう。

以下、「今日 天気」の検索結果です。

null

自分の現在地から今日の天気がどのように推移するかの予測までをSERPsに表示してくれます。

こちらは「野球 試合」の検索結果です。

null

このように、天気予報サイトや、スポーツの専門サイトに行って試合の予定を見に行かなくても、検索するだけでGoogleのSERPsに、検索したユーザーが知りたい(と思われる)情報がサイトへの遷移無しでわかるようになっています。

ナレッジカード

ナレッジカードは公式の情報として記録されている内容をSERPsに直接表示させる機能です。こちらも例をみてみましょう。以下、「アメリカ大陸 大きさ」の検索結果となります。

null

アメリカ大陸の大きさを知りたいという検索意図に対して、アメリカの面積や、南アメリカや北アメリカの面積へのリンクをSERPsで表示しています。

リッチスニペット

リッチスニペットはSERPsにおいて、説明文の部分が通常だとテキストだけなはずがリッチに展開されている状況のことを指します。

スニペットとは、SERPsにおけるページに遷移するリンクタイトル以外のいわゆる”meta description”部分にあたります。

本来はテキストのみでクリック出来ない部分のはずなのですが、SERPsの状態でページの内容や具体的なリンクが展開することがあります。

いくつかパターンがあるので事例を紹介していきましょう。

サイトリンク

SERPsにタイトルのリンクだけでなく、該当のドメインのサイトリンクが出ることがあります。主に特定のサービスや商品名など、ユーザーが知りたいであろう他ページのリンクが説明付きでわかりやすく表示されます。

例えば以下、「株式会社キャンバス 富山」の検索結果となります。

null

会社名の検索となりますが、トップページ以外にも、会社概要、NEWS、制作事例、お問い合わせ、採用情報、ブログなど、その会社のサイトリンクがSERPsに表示されているのがわかります。

レシピ

料理やレシピなど検索意図がわかりやすいキーワードについては、リッチスニペットが表示されやすくなります。

以下、「麻婆豆腐 レシピ」の検索結果となります。

null

見どころとしては3点ありまして、1つめが最初の検索結果の下に「甜麺醤についての料理の基本」や、レシピIDなどのリンクが入っています。

また、2つ目にその下での麻婆豆腐の写真がSERPsに表示され、3つ目に☆のレビューマークがSERPsに表示されています。

このように画像やレビューをSERPs上に表示させることで、検索ユーザーが「麻婆豆腐 レシピ」で検索意図を満たすためのイメージをわかせやすくさせています。

Googleショッピング

Googleショッピングは、検索したキーワードが「購入したい」という検索意図であるとGoogleが判断した時に、SERPs上で商品の画像と金額を表示する仕組みです。

以下、「掃除機 コードレス」で検索した結果です。

null

検索結果からサイトのトップページを経由せずに商品詳細ページに飛ぶため、検索ユーザーにとって利便性の高い状態になっています。

他の人はこちらも検索

検索結果に「他の人はこちらも検索」と出るのはみたことがあるという人も多いのではないでしょうか。

こちらは検索して該当のページを閲覧した後に、戻るボタンでバックするとGoogleが「このユーザーはこの記事で検索意図を満たすことは出来なかった」と判断して、他のキーワードでの再検索を促す具体的なキーワードをSERPs上で提案してきます。

例えば「人生とは」で検索してみましょう。検索した結果がこちらです。

null

該当の記事をみてからすぐにブラウザの戻るボタンを押すと、最初はなかった「他の人はこちらも検索」と具体的なキーワードがSERPs上に現れます。

null

この仕組みは自社で記事を構築する時にも役に立ちます。例えば狙ってるキーワードで実際に検索して、記事を見た後に戻ってこの「他の人はこちらも検索」のキーワードの内容を確認します。

「他の人はこちらも検索」でキーワードとして提案されるということは、実際に他の人が検索しているキーワードであるという証拠になります。

ですので、提案されたキーワードの検索意図を読み取り、自社で作成する記事の内容に提案されたキーワードの検索意図の答えとなる内容を盛り込むことで、よりユーザーニーズを満たした記事の作成が可能となります。

他のキーワード

「他のキーワード」は、Googleで検索した時にヒットした検索結果の一番下に出てくる、検索したキーワードから派生した類似キーワードとなります。

例えば、「人生とは」で検索した後でSERPsの一番下に出てくる内容は以下の通りです。

null

この機能は「他の人はこちらも検索」と似ていますが、違いとしては「他の人はこちらも検索」の場合は特定の記事へ遷移して戻った後に表示されますが、「他のキーワード」は最初のキーワードを検索した段階ですでにSERPsの一番下に表示されています。

こちらに表示される「他のキーワード」は、検索するユーザーの検索意図を想定する上で重要な参考資料となります。キーワードの選定方法についてはこちらの検索ボリュームとキーワード選定方法の記事で紹介しておりますので、よろしければこちらの記事もご参考ください。

>> 検索ボリュームの調べ方!おすすめツールの使い方やキーワード選定方法も紹介

SERPsもGoogleも日々進化し続ける

今回はGoogleの検索結果ページのことを表すSERPsについて、表示方法の種類や仕組みについて紹介しました。今回紹介したSERPsは、2022年現時点のものであり、今後も新しい仕組みや表示方法が増えていくと想定されます。

しかし、その根底にあるのは検索ユーザーのストレスと負荷を減らし、いかに目的のページへとたどり着きやすくするかにかかっています。

逆をいうと、検索ユーザーにとって答えを知れればそれでいいという内容はGoogleがSERPsで答えを出して、コンテンツを作成してもユーザーには閲覧されなくなるということを示唆しています。

これはゼロクリックリサーチとも言われ、実際にSERPs上でユーザーが検索意図を満たして満足し、検索結果先のサイトまで遷移されないケースは増えてきています。

だからこそ、WEBページやWEBサイトを提供する側としては、ユーザーや検索エンジン側の立場や心理を理解し、内容の伴った他では代わりが効かない質の高いコンテンツを提供していく必要があります

進化を続けるGoogleに負けないくらい、私たちも進化し続けたいものですね。

今回は以上です。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。

CANVAS MAIL
SEARCH
SERVICE
弊社の営業資料や企画書、
販促チラシ、実績資料、
動画データ等を
ダウンロードできるサービスです。
東京オフィス
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿4-22-10
ebisu422 3F
富山ヘッドオフィス
〒939-8204 富山県富山市根塚町1-1-4
ASNビル2F
ベトナムオフィス
2th Floor, PLS building, 105-107 Co Giang, Co Giang ward, District 1, Ho Chi Minh city, Vietnam