社会人に必要不可欠な問題解決能力を鍛える3つの方法
ビジネスパーソンとして仕事に取り組む中で、避けて通れないのが仕事上でのトラブルです。しかし、このトラブルに対して、どう対処し、また回避できるかが、仕事が出来る人か出来ない人かの大きな分かれ目となります。
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いったいなぜでしょうか?
この答えとしては、問題解決能力に対して役職の高い人の方が経験と責任の面で秀でているからです。逆に、トラブルばかり起こしてしまい、かつ解決できずに仕事がなかなか捗らない人もいます。
問題解決能力が高くなれば、そもそも問題が起きることを回避できやすくなりますし、問題が起きた時も迅速に対応できるようになります。
それではいったいどうすれば問題解決能力を高めることが可能なのでしょうか。今回は問題解決能力を鍛える3つの方法について紹介します。
問題解決能力について
まず、問題解決能力とはいったいどのような能力なのでしょうか。問題解決能力とは、自力で問題の原因を突き止めて、同じ問題が起きなくするための解決策を講じながら起こった問題を解決させつつ、これから起こる問題も回避できるようにする能力のことです。
先ほど役職の話がでましたが、問題解決能力とセットになるのが自分で判断できることです。この時の判断が、よりスピーディで精度が高いほど、問題解決能力が高いと言えます。
問題とは何か
それでは問題とは何なのでしょうか。問題は大きく分けて2つのタイプがあります。
現在進行型
1つ目の問題は一番わかりやすい、現在目の前で起きているトラブルです。「発注ミス」や「案件の失注」など目に見えて問題が表面化している状態です。
ただし、この現在進行型の問題には表面上ではわからない問題が潜んでいる場合があります。例えば発注ミスが人為的な問題か、仕組上の問題なのか、など目の前のミスだけでなく「なぜおきたのか」に目を向ける必要がある場合もあります。
潜在型
潜在型は将来起こりうるであろう問題や課題を指します。
ポイントとしては現在進行型とは違い、現時点では問題として認識されていない点があげられます。そのため、優先順位が低くなりがちですが、起こりうる問題として予測して回避する思考が必要となります。
問題解決能力が高い人の特徴
現在進行形で進んでいる問題や、潜在型の問題に対して、スピーディに解決したり、そもそも問題が起きることを回避出来る人が問題解決能力が高い人、ということになります。
それでは、問題解決能力が高い人にはどのような特徴があるのでしょうか。
感情ではなく事実から本質を見極められる
問題解決能力が高い人は、事実と感情を切り分けて考えることができます。間違えてしまう判断の多くは「イヤだ」「嫌い」など、気持ちや思い込みによるものが往々してあります。
そうではなく、「なぜ」の部分を事実に基づいて仮説建てをしてくことで、原因が起こった根本の問題を見つけることができます。
問題の規模を理解して起こりうる問題を排除出来る
問題が起きた時に、誰にどれくらいの影響を与えるのかの規模感を認識、把握できるかは、問題解決ができるかどうかにおいて重要な要素の一つです。
実は大した問題でもないのに問題だと認識してしまって、本当の問題を解決できなかったり、無駄なリソースを使ってしまうことがあります。
問題解決能力の高い人は、問題の規模や影響度を把握する精度が高く、コストパフォーマンスの良い行動をとることができます。
問題の原因を特定して解決までのコストと道筋をコントロールできる
問題が起きた時に必要になるのは、解決するために使うリソースコストです。問題解決能力が高い人は、問題に対して必要な工数を必要なだけ配置し、道筋を立てて問題を解決に導くことができます。
問題解決能力が低い人の特徴
次に問題解決能力が低い人はどのような特徴があるのでしょうか。
感情的になり思い込みで物事を進めてしまう
問題解決能力が高い人とは逆で、問題が起きた時に「〇〇だから仕方ない」「私の責任じゃない」など感情が強く働いてしまい、問題を解決するために必要な思考と逆の工程に進んでしまいます。
調べ方が下手で同じミスを繰り返す
問題解決能力が低い人は普段から疑問に対しての答えを見つけたり、探すことに慣れていないので、いざ問題が起きた時の調べ方が上手ではありません。
疑問を抱かず改善がないので問題が解決しない
問題を自分で見つけるのが苦手なため、他の人に指摘されたり、問題が明るみにでてから気づくことが往々にしてあります。
言われた通りのことをしようとしますが、それがなぜかを考える癖がついていないので、問題が起きた理由もわからずなかなか改善するのが難しい状態になってしまっています。
問題解決能力を鍛える3つの方法
それでは問題解決能力が低い人はどのように問題解決能力を鍛えたらよいのでしょうか。ここでは3つの方法を紹介します。
問題が何かを把握する力を養う
できれば問題は起きてほしくないものですが、問題解決能力が低いとやはり起きてしまいます。ですので問題が起きた時に、「なぜ問題起きたのか」「起きないようにするにはどうしたらよいか」「根本的な原因は何か」といった、原因を探るための思考をする癖をつけ、紙に書き出すようにしましょう。
「次からは〇〇しないように。」と口で言われてもなかなか言われただけで覚えるのは難しいです。なので、五感をなるべく使って書いたり、感じたり、考えたりすることで問題が何かを把握する力を養うようにしましょう。
仮説を立てて計画を実行する
問題を認識できたら次にどうしたら良いのか、どうすれば問題が起こるのを回避できるかに対してのアクションプランを作ります。
アクションプランを作るだけではなく、意識的にそのアクションプランを実行するようにします。できれば行動として回数をカウントできるような具体的な内容が望ましいです。
実行した結果を記録に残す
最後に、解決策に対してアクションをどれくらい行ったかを記録に残し、振り返る時間を作るようにします。
かならず「いつまでに」「なにを」「どれくらい」改善する、という目標設定を行い、目標に対してアクションの実行、振り返りを行うようにしましょう。
問題解決能力は繰り返しと意識づけで身に着けられる
今回は問題解決能力を鍛えるための3つの方法について紹介しました。
問題とは何かをしっかり認識し、絵にかいた餅ではなく、具体的なアクションプランを自分で考え、実行し、振り返りを行うことで問題解決能力を高めることが可能です。
大事なのはまず、問題が起きた時にその問題を自分事ととらえて、柔軟な思考を持って解決するための方法を思いめぐらす癖をつけることです。
慣れないうちは、自分だけでなんとかしようとせずに、起こってしまう問題を可視化して見えるようにし、自分よりも問題解決能力の高い人に協力してもらい、意識改善を行うようにしましょう。
今回は以上です。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。