成熟した市場での戦い方とは？差別化に成功した企業事例を紹介！
商いを行ううえで、全く競合が存在しないということはあまりないでしょう。
多くの企業では、他社より性能や価格などの優位性を謳い、顧客に選ばれる努力をします。
しかし、自らが謳う優位性が、顧客にとって本当に魅力的かどうかは、常に疑い続ける必要があります。
「商品は良いはずなのに、どうして売れないのだろう？」そのような声をよく頂きます。
では競合他社に負けないためにはどうしたらよいでしょうか。
競合他社と比較されない状況をつくる必要性
ビジネスの優位性を出すには競合他社と比較した際に強みを出すことも重要ですが、
比較されない状態にすることです。
上図のように、競合他社の中で埋もれてしまうと、際限のない価格競争で疲弊してしまう原因になります。
重要なのは「競合他社と比較されて勝つ」ことより、「競合他社と比較されない状況をつくる」ことかもしれません。
市場・競合に埋もれた状況を脱し、競合他社と比較されない状況をつくるには、「見え方」を変える必要があります。
弊社でお手伝いさせていただいている企業様の中には
見え方を変えて、競合他社と比較されにくいポジションを築かれている例があります。
ほんの一例をご紹介いたします。
【成功事例①】株式会社マーフィード様
浄水器や水処理装置の開発・製造・販売などを展開しています。
「希望と向上心を持って、より高いフィールドを目指す」の企業理念を掲げるマーフィード様は、体のことを考えた理想の天然水を、より多くの方に提供するための飲料水や浄水器を販売しています。
ミネラルウォーターの製造や販売を行う競合他社は「ミネラルが豊富！」「◯◯の天然水！」「おいしい！」といったキャッチフレーズで売り出しているのをよく見かけます。
マーフィード様では「ミネラルの過剰摂取は体への負担がかかる」として、「水道水を天然水並みに浄化する浄水器」を販売し、体にも環境にもやさしい商品として競合他社との差別化を図っています。
【成功事例②】フエゴインターナショナル株式会社様
食用コオロギの養殖・販売事業などを展開しています。
「愛はコオロギから始まる」のキャッチコピーを掲げたフエゴインターナショナル様は、コオロギの食用化を通して地域経済の活性化や食品ロスなどの社会問題の解決を目指しています。
食用の昆虫を販売する競合他社は「昆虫食が食糧危機を救う」「地球環境にやさしい」といったキャッチフレーズで売り出しています。
フエゴインターナショナル様では、「まずは友人や家族の健康の為」に、そして「地元経済を元気に」することを目指し、身近なところからより提供していく視点で競合他社と差別化を図っています。
まとめ
競合他社と比較されにくく、違って見えるようにすることは非常に難しいことです。一朝一夕にできることではありません。
でもここを熟考し、競合他社と比較されない状況をつくり続けることが成熟した市場で戦うには大事ではないかと思います。
市場や顧客からどう見られたいか。どう見せていくべきか。
そんなところまでお手伝いできれば嬉しい限りです。
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