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ハロー効果とは?具体例やマーケティングでの活用事例を紹介!

2022.03.07

ハロー効果とは?具体例やマーケティングでの活用事例を紹介!

健康食品を買おうか迷っているときに、
医師が監修
という文言が書いてあるだけで、「なんだか効きそうだな」と感じませんか?

私たちは商品やサービスなど、何かを選ぶ際にさまざまな思考を働かせますが「イメージ」や「特徴」の一面だけをみて選択することがあります。

例えば、学生時代部活動で部長をしていた人なら「リーダーシップがあり信用できそうだ。」など、良い一面だけを見て評価をしてしまう心理効果があります。

この効果をハロー効果と呼びマーケティングでも広く活用されてます。

この記事ではハロー効果の事例や、マーケティングで活用の方法を具体的にご紹介します。




ハロー効果とは

ハロー効果とは、特徴的な目立つ部分により、そのほかの評価が歪んでしまう現象です。無意識に意思決定していまう心理現象でポジティブにもネガティブにも歪んだ判断をくだしてしまいます。

ハローとは英語で「Halo」と書き、後光(聖人の頭上に浮かんでいる光の輪のこと)のことです。社会心理学の意味合いとしては、人は情報が不足していると無意識にイメージを作り出し補う心理的な作用のことを示します。

アメリカ教育心理学者エドワード・L・ソーンダイク氏が、1929年に論文内で心理現象を「ハロー効果」と初めて使用したとされています。

2種類のハロー効果

ハロー効果は、2種類ありポジティブハロー効果ネガティブハロー効果に分けられます。捉え方で結果が変わってくるので理解しておく必要があります。

ポジティブハロー効果

ポジティブハロー効果とは特徴がよい方向に働き実際より良い評価になることです。

例えば、営業担当者が身だしなみが綺麗でハキハキと話すだけで信頼ができそうだと感じます。その好印象の営業担当が商品やサービス紹介することで紹介した商品も同様に信頼できる「良い商品」だと感じる効果があります。

身だしなみや・肩書き・ブランドなどによって、人や商品を紹介に対するイメージが、ポジティブハロー効果によって、信頼できる、高級感がありそうなど、本来のパフォーマンスよりも良いイメージを与えます。

ネガティブハロー効果

対して、ネガティブハロー効果とは一部の特徴が悪い評価だとその他の部分もマイナスイメージになることです。

例えば、レストランで、配膳の人が服もシワだらけ髪もボサボサだと出てくる料理まで美味しくなさそうだと感じます。その料理がどんなに美味しくても、事前にあった配膳の人の悪い印象により料理の評価まで下がってしまいます。

本来であれば、配膳の人の見出しなみと料理の味は別の問題のはずなのですが、どんなにおいしい料理でもネガティブハロー効果で質が悪い、清潔感がないなど悪いイメージとなってしまうというわけです。

ハロー効果がわかる事例

ハロー効果はさまざまなシチュエーションで見かけることがあります。下記では具体的な事例を紹介します。

口コミ

ハロー効果が影響を与えるわかりやすい事例が口コミです。

インターネットを利用するのが日常となった現在では、知人・友人から話を聞くことだけでなく、あらゆるところで口コミに触れやすくなっています。

例えば、飲食店の予約サイト、ECサイトやGoogleMapなど、口コミが多いほど利用している人が多く評価をされていると考えられるためポジティブなイメージをもたれます。

BtoCなど口コミでの影響が多い業界では、特に口コミサイトなどの効果は絶大です。口コミサイトで情報提供する側は、口コミを書いてもらうために特典をつけるなど口コミ数を増やす施策を行います。

ただし、悪い評価ばかりがついてしまうとネガティブハロー効果を生んでしまう恐れがあるため、悪い評価を減らし良い評価をもらうために満足度を上げる努力が必要です。

インフルエンサー

インフルエンサーとは、ある分野で多くの人の思考・行動に影響を与える人物のことを指します。インフルエンサーが特定の商品・サービスを推奨することで、そのインフルエンサーを支持している人達がその特定の商品・サービスに良い印象を持ち、ハロー効果により評価が高まります。

しかし、逆にネガティブハロー効果になる場合もあります。例えば、芸能人を広告に起用しその芸能人がスキャンダルを起こすことで、商品・サービスのイメージまで悪い印象となってしまいます。

よく、スキャンダルを起こした俳優が出演していたCMが、スキャンダル後にぱったり流れなくなることがありますが、これもネガティブハロー効果の回避行動とも言えます。

名刺

名刺に資格や肩書き・役職を表記しているのもハロー効果を狙ったものです。肩書きや役職を示す名刺を初対面の方に渡すのは、商談の際に「信用できる」印象を与え、商談などで円滑に進めることにつながります。 

親の七光り・2世

政治家や芸能人の子供を2世などを「親の七光り」と呼ぶことがありますが、これもハロー効果です。有力者や著名人の子供は、親のイメージが引き継がれて親と同じように期待される場合があります。

マーケティングに応用する方法

さまざまなハロー効果があることを理解した上で、広告やマーケティングでの活用できる事例をご紹介します。キャッチコピーと合わせてWebページのファーストビューなどに載せ、信頼度をあげることで離脱率を減少につながります。

有名人を起用する

有名人を広告などで起用することで、よい印象を持ってもらうことができます。しかし商品・サービスのイメージと合わせていなければターゲット層に響きません。ターゲット層が好む、影響を与えらる有名人を起用しましょう。

【活用例】
学生に人気のYouTuberやインフルエンサーを起用する場合、学生を狙った商材であれば、ポジティブハロー効果となります。

しかし逆にYouTubeを見ない年配者向けであれば、ポジティブハロー効果は狙えません。ターゲット層にあうインフルエンサーを起用しましょう。


成分・評価を数値で表す

具体的な数字などのデータを示すことで、商品イメージの向上させることにつながります。

さまざまな数値では、成分についての解説や研究についてなど科学的な部分を示すことでより有利になります。

【活用例】
従来品より3倍のコラーゲン成分を配合
1000kgカロリーオフ


老舗、御用達

老舗や皇室御用達など、古くから続いている老舗や献上品といった評価は、商品の信頼と安心感を与えます。

永く続いてきたお店は古くから利用されているという安心となり、御用達は高貴な方も利用した実績となり信頼につながります。

【活用例】
創業80年
王室御用達


専門家

専門家や、技術ある企業、または職種など、権威ある人が商品サービスに関わることで、信頼感を与えます。

例えば、専門職(医師・弁護士)、ロケット開発にも使われる技術といった、特別な技術、専門家が監修しているといった内容があればアピールしましょう。

【活用例】
皮膚科医が監修
ソムリエが選ぶワイン


受賞実績

ある機関やコミュニティーで認められた実績は商品・サービスの証明となります。自身で評価していても、他者から評価されていなければ、評価として認められません。

【活用例】
◯◯セレクション金賞受賞
グランプリ受賞


「3B」の法則

上記の事例以外でも、3Bの法則というものがあり、好感を持たれやすいためハロー効果を活用できます。「3B」とは「Beauty美人」「Beast動物」「Baby赤ちゃん」のことで3つの要素を取り入れることで効果を期待できます。

【活用例】
広告などで画像を利用し効果を狙いましょう。また取り入れる場合には、内容に合う要素を使います。美人(Beauty)は、化粧品などの他にさまざまな広告で使われています。

動物(Beast)は好感度が高いため商品・サービス、ターゲット層に合わせ動物の種類を選びます。赤ちゃん(Baby)は家族をターゲットとした広告に起用されることが多いです。


ハロー効果に類似の効果

ハロー効果には、似ている効果があります。誤解して利用しないために理解しておきましょう。

ピグマリオン効果

ピグマリオン効果とは他者が期待することで、成績やパフォーマンスが向上する心理効果です。

例えば、上司が部下の目標達成に期待をすることで、部下は期待に応えるため達成するように行動をし、実際に目標達成につながる現象を指します。期待されていること実感することで応えたいと努力し、成長が高まります。

初頭効果

初頭効果とは、最初の情報が印象に定着し、対象のイメージを決めてしまう心理効果のことです。

例えば、
明るい・活発・頑固・短気
短気・頑固・活発・明るい

上記を見並べると上は「明るい」印象、下は「短気」な印象に記憶されます。最終的に同じ内容の事柄を伝えても、最初の情報が一番印象が強く定着しやすくなります。

上記4点を伝える際に相手に良いイメージを与えたい場合、「短気」といったネガティブな印象は後に回し、「明るい」といったポジティブな印象を先に伝えることで相手に良い印象を残します。

また、ハロー効果以外のビジネスで使えるマーケティング心理学については、こちらの記事にまとめておりますのでよろしければご参考ください。

>> マーケティング心理学を活用して顧客の心を動かす!今すぐ使える10個の行動心理学と活用事例を紹介

まとめ

ハロー効果はマーケティング戦略の一つで、日常生活でごく一般的に活用されています。うまく活用できれば、商品・サービスのイメージアップに有効です。

しかし、商品やサービスがイメージに伴っていなければ、効果は続きません。逆にイメージダウンとなる可能性もあるため、イメージと差異をなくす努力していく必要があります。

また、利用する場合には、ポジティブハロー効果では、誇大表現にならないようにし、ネガティブハロー効果はでは良い面を見せられる改善していきましょう。

ハロー効果を知りビジネスで使いこなすだけでなく、自分自身が間違ったイメージをし、選択する避けることができます。よく知り、うまく活用していきましょう。

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