ドメインパワーの調べ方と上げる方法!SEO効果を高めるための有効な施策とは?

2022.05.11
ドメインパワーの調べ方と上げる方法!SEO効果を高めるための有効な施策とは?

SEOの効果について考える時に、外すことが出来ないのがドメインパワーについてです。

ドメインパワーは「https://www.~」の後に続く独自ドメインにおける強さのことを指し、そのサイトが持つ検索結果での上位表示のしやすさに影響すると考えられています。

ただし、ドメインをどのように評価するかについては、検索結果を決めているGoogleのみぞ知るブラックボックスとなっており、Googleからの公式な指標があるわけではありません。

しかし、実際にWebサイトを運営してみるとわかりますが、作りたてのサイトによるSEOで上位表示をさせるのは非常に難しく、特定の条件が整い始めると上位表示がそれまでよりも容易になってきます。

では、このGoogle非公式であるドメインパワーは目で見ることはできないのでしょうか。結論を言うと、ドメインパワーを可視化することは不可能ではないです。

今回は、ドメインパワーの調べ方や、上げ方、SEO効果を高めるサイト運営方法について解説します。




ドメインパワーとは

ドメインパワーとは「サイトの強さ」を表す言葉で、ドメインオーソリティとも呼ばれます。

では「サイトの強さ」って何かというと、検索エンジンで上位常時表示させやすいかどうか、ということになります。

ドメインパワーは徐々についてくるもので、作りたてのWebサイトはパワーが弱く、条件が整ってくると強くなってきます。

この条件の中で影響が大きいものは、時間人気、の3つです。

その時々によってこの3つのどれが大事かはGoogleの気分によって変わったりするのですが、どこにウエイトがおかれるかの違いなので、基本的にはこの3つを重要な要素として押さえておけばOKです。

時間はWebサイトの運営歴、はコンテンツの内容やクオリティとオリジナリティ、人気は被リンクの質や量となります。

実はかつてはGoogleから公式にドメインパワーを1~10の数値で調査できる、PageRankという指標があったのですが、2016年に廃止されてしまいました。

もともと10の数値だけではざっくり過ぎていて、数値が1変わる中に段階がありすぎるために参考程度にしかなっていなかったのですが、それでも公式で提供していた唯一の数値だったのです。

PageRankが廃止されてからは、各社が独自のアルゴリズムは調査を行ってツールを開発しており、これらの無料、有料のツールを活用することで、自社や他社の運営しているWebサイトのドメインパワーを推測することが可能となっています。

ただし、どのツールもあくまで「独自調査」となりますので、同じツールで複数のドメインを見比べた結果、相対的に判断するものであるということは念頭においておくようにしましょう。

SEOにおけるドメインパワーの影響

Webサイトの「強さ」という、目に見えないなんともふわっとしたドメインパワーですが、インターネットで集客していくためにはとても重要な要素の一つとなります。

例えばこちらは「お買い物」とGoogleで検索した結果です。

null

いちばん最初に検索結果にでてくるのは「楽天市場」です。なぜ楽天なのでしょうか。無印良品でも、ヨドバシ.comでも、お買い物はできるはずです。

この理由は「楽天市場」のドメインパワーが強いからに他なりません。

ドメインパワーが強くなってくると、さまざまな検索キーワードでの上位表示が容易になってきます。

上位表示できているキーワードの多さ=Webサイトのアクセスの多さとなります。

SEOにおいて強いドメインパワーを持つWebサイトを所持することは、それだけ高い収益性を持つコンテンツを所持しているということに他なりません。

ですので、Webサイトを運営する場合は、このドメインパワーを高めてSEOでの集客力を強くしていくことをしっかり意識する必要があります。

ドメインパワーの調べ方

それでは次にドメインパワーの調べ方についてみていきましょう。

Google公式の指標はなくなってしまいましたが、各社が用意しているツールを活用することで、相対的にドメインパワーを調べることが可能となっています。

パワーランクチェックツール

1つめのドメインパワーを調べるツールは「パワーランクチェックツール」です。

>> パワーランクチェックツール

null

こちらは「アクセスSEO解析ツールズ」というサイトが提供している、ドメインパワーを100点満点中、何点かを無料で調べることができます。

ドメインの価値については「ちょっと安すぎるのでは…」という印象ですが、点数については、相対的に判断することでドメインパワーの強弱を推し量ることができます。

使い方は簡単で、調べたいドメインをコピーしておき、上記のページにアクセスしてからパワーランクチェックツールの枠にドメインをペーストしてエンターキーを押せばOKです。

null

点数の根拠としては「独自配点」「ドメインエイジ」「被リンク元サイトのスパムに対する安全性」「被リンク元サイトTOP3と上位20の品質」「被リンク元サイトのリンク品質」「被リンク元サイトのリンクパワー」「被リンクIP数」の7つで評価されています。

無料で利用できるのは1日3回までで、無料で登録すると1日10回まで利用可能となります。

MOZ

先ほど紹介した「パワーランクチェックツール」は、お手軽&簡素なドメインパワーの調べ方でしたが、次に紹介する「MOZ」は、無料で使えるツールの中では一番、精度が高いのではないかと思います。

>> MOZ

上記のリンクより、無料登録を行うと利用できます。

null

ドメイン名を入力して検索すると、以下のようなかたちで解析結果が出ます。

null

Domain Authorityがいわゆるドメインパワーにあたる部分で、MOZ独自の調査により「これくらいのドメインパワーがあるよ」という推測値を教えてくれます。

また、被リンクの動向やどこからリンクをもらったか等もチェックできます。

エイチレフス

最後にドメインパワーを調べる方法として「エイチレフス」を紹介します。

エイチレフスではURLの評価を「UR」、ドメインの評価を「DR」として2つの軸でドメインパワーをチェックできるようになっています。「ドメインパワーを見る」という意味では、「DR」の方を参考にします。

試しに日本で1、2を争う有名なショッピングサイトの数値をみてみましょう。

null

こちらのサイトのエイチレフス独自のランキングが211位、DRランクが93となっています。これはかなり強いドメインですね。

被リンクも2億本近くあり、検索にヒットしているキーワードも21万個程あります。月間の自然検索での流入見込みは1700万となっています。

次に、最近、人気が出てきて知ってる人も増えてきているショッピングサイトの数値をみてみましょう。

null

エイチレフス独自のランキングが14197位、DRランクが79となっています。

被リンクが約150万本で、検索にヒットしているキーワードは2万個弱。月間の自然検索での流入見込みは300万弱となっています。

こちらもかなり強いドメインではありますが、1つ目のショッピングサイトには遠く及ばないのがわかります。

比較対象として、最後にドメインパワーがかなり弱いサイトもみてみましょう。

null

こちらのサイトもショッピング機能はついていますが、被リンク1つ、検索にヒットしてるキーワードが15個、DRは0.7と1以下になっています。

エイチレフス独自のランキングをみると7000万番台となっており、ドメインパワーはほぼゼロに等しい状況です。

作りたてのWebサイトはどんなサイトであれ上記のようなドメインパワーの状態で、これは1つ目のショッピングサイトや、2つ目のDRが79あるサイトも、作ってすぐの状態までさかのぼると同じ状況でした。

ここから、コンテンツを追加して、人に利用されるサイトにして、気づいてもらえるように露出して、リンクが自然に貼られていって、徐々ドメインパワーがついていきます。

また、エイチレフス独自のランキングが7000万番台まであることからわかるように、エイチレフスは膨大なデータベースを保有して、サイトのレーティングを行っておりますので、かなりの精度の高さを誇ります。

ただし、エイチレフスについては無料版は無く、有料版のみとなり、一番安いライト版でも月額11500円となります。

しかし、エイチレフスはドメインパワーを調査できるだけでなく、キーワードボリューム調査や競合サイトの流入キーワードとその想定流入アクセス数、被リンク状況などさまざまなSEO情報を調査できるため、しっかり調査を行いたい場合は有料プランであっても利用をおすすめします。

>> ahrefs(エイチレフス)

ドメインパワーを高める方法

ここまでドメインパワーの調べ方と、おすすめのツールについてみてきましたが、実際に自社サイトのドメインパワーを高めるためには何をすれば良いのでしょうか。

そこで、ここからはWebサイトのドメインパワーを高める方法について紹介します。

難易度の低いキーワードで上位表示させる

先ほどの例でもあったように、ドメインパワーが弱い状態、または作りたてのサイトの場合は、コンテンツを展開しても検索で上位表示するためのSEO効果も弱くなります。

そこで、大前提となるのがまず上位表示を狙うためのキーワードを設定すること。そして次にビックキーワードではなく、よりニッチな複合キーワードからなるスモールキーワードで検索の上位表示を狙うことが重要になります。

検索需要が少ないキーワードの場合、上位表示出来てもアクセスが少ないと思うかもしれません。実際にアクセスは少なくなるのですが、アクセスは少なくても、需要が減ればライバルも少なくなり、上位表示が容易になります。

上位表示さえ出来れば、少しでもユーザーが自社のWebサイトを訪れてくれるようになります。Webサイトを訪れてくれれば、Googleがサイトの評価をするための材料をつくることができます。

ですので、いきなり検索需要が大きいビックキーワードから狙わず、ニッチなスモールキーワードでコンテンツを作成していくようにしましょう。

キーワードの検索ボリュームについては、こちらの記事で詳しく紹介しておりますので、よろしければご参考にしてください。

>> 検索ボリュームの調べ方!おすすめツールの使い方やキーワード選定方法も紹介

コンテンツを増やす

ドメインパワーを強くするための基本中の基本となるのが、コンテンツを増やすことです。当たり前のことなのですが、非常に重要なことです。

というのも、コンテンツが無ければそもそも検索にヒットする可能性はゼロになります。コンテンツが多くなればなるほど、検索エンジンにヒットするキーワード数は多くなります。

ただし、ここで重要となるのが、単にコンテンツを増やせばいいという訳ではない、という点です。どこにでもある情報をコピペした内容を量産したところで、Googleから評価はしてもらえません。

独自の情報で、かつオリジナルの情報、できればまだ世に出ていない情報を展開していくことが理想となります。

狙うキーワードはしっかり設定しつつ、自社であればどんな視点、目線で情報を展開できそうかをしっかり考えながらコンテンツを展開していくようにしましょう。

被リンクを集める

3つ目のドメインパワーを強くするためのポイントとなるのが、自社のWebサイトに被リンクを集めることです。

Googleはドメインを評価するために、インターネット上にリンクをたどってWebサイトを横断するクローラーというロボットを放っています。

Googleの視点で見ると、被リンクというのは「人気」という意味合いを持ちます。ですので、多くの他のサイトが「このサイトを見てね!」と自社のWebサイトにリンクを貼ってくれている本数が自然に増えていくことで、ドメインパワーが徐々についていきます。

また、「どこからリンクをもらっているか」という点も重要で、例えばGoogleにまったく評価されていない薄いコンテンツから何千本のリンクをもらったところで、ドメインパワーは強くなりません。

逆に、市町村や、大きな会社のドメインなど、社会的な信用の高いドメインからリンクをもらうとドメインパワーは強くなりやすいです。

基本的には、被リンクをもらうということは相手からの行為なので、こちらへのコントロールは難しい部分にはなります。ですが、紹介してもらいやすいようなコンテンツを展開することで、被リンクを受けやすい状況を作ることは可能です。

「自然な被リンクをもらうとドメインパワーが上がる」という事実はしっかり認識しつつ、Webサイトの運営を行っていきましょう。

運営期間を長くする

ドメインパワーを強くするためのポイントとして、最後にご紹介するのが「Webサイトの運営期間を長くする」という点です。こちらも当たり前のことのようで、実は非常に難しいポイントです。

というのも、ここまで紹介した3つドメインパワーを強くする方法を最大限の努力を行いながら運営期間を長くしていく必要があるからです。

この点が難しいポイントとして、ライバルがいるから、という理由が挙げられます。

例えば、7のクオリティのコンテンツを1ヶ月に1本公開できるサイトと、7のクオリティのコンテンツを1ヶ月に10本公開できるサイトがあった場合、1年後にどちらの方が強いドメインパワーを持つでしょうか。

当然のことながら、後者の7のクオリティのコンテンツを1ヶ月に10本公開できるサイトの方がドメインパワーは強くなります。

しかしながら、検索結果というのは1位から順番になっており、2ページ目以降はほとんどと言って良いほど検索されません。

つまり、検索結果というのは席取りゲームと同じで、席数が決まっているのです。

ですので、古くからたくさんのコンテンツを公開し続けてるWebサイトに、それより少ないコンテンツ量の投稿ペースでより上の検索結果を狙っても、なかなか難しいと言わざると得ません。

運営期間は長いに越したことはないのですが、あくまでドメインパワーに影響する1つの要素でしかありません。

結局は自社のWebサイトを利用してくれるユーザーと向き合いながら、クオリティが高くて有益となる、しっかり利用されるコンテンツを提供し続けることがもっとも重要なポイントとなります。

ドメインパワーを上げるにはユーザーとしっかり向き合うことが重要

今回はドメインパワーを調べる方法と、ドメインパワーを強めるWebサイト運営のポイントについて紹介しました。

ドメインパワーについては、さまざまな便利なツールが出ているので、数値化してどのサイトがどれくらいのパワーがあるのかを調べることはできます。

ただし、それが答えというわけではなく、そのツールの視点でみるとそのような結果になったというだけのことですので、数字を信じすぎずに相対的に判断する必要があります。

また、ドメインを高める方法については、テクニカルな部分でキーワードを意識したり、リンクを貼られやすい作りにするといったコツは存在します。

ただし、一番のポイントになるのは、検索結果での上位表示を最終ゴールとするのではなく、自社のWebサイトを訪れてくれたユーザーに対してどれだけ満足度を高めることができるのか、がポイントになります。

提供したコンテンツが訪問ユーザーに喜ばれる内容になっていれば、それがおのずと一番のSEO対策となっているでしょう。

検索エンジンを意識するのもある面では重要ですが、それだけになるのではなく、どのような情報を、誰に、どのように展開して、どうしたら満足してもらえるかといった、長期的な視点でWebサイトを運営していくようにしましょう。

今回は以上です。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。

CANVAS MAIL
SEARCH
SERVICE
弊社の営業資料や企画書、
販促チラシ、実績資料、
動画データ等を
ダウンロードできるサービスです。
東京オフィス
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿4-22-10
ebisu422 3F
富山ヘッドオフィス
〒939-8204 富山県富山市根塚町1-1-4
ASNビル2F
ベトナムオフィス
2th Floor, PLS building, 105-107 Co Giang, Co Giang ward, District 1, Ho Chi Minh city, Vietnam