コピーライトの正しい書き方をマスター! 「©」表記の意味や必要性も解説!

2022.04.18
コピーライトの正しい書き方をマスター! 「©」表記の意味や必要性も解説!

Webサイトの一番下に©やCopyrightという文字が入っている場合があります。これはコピーライト表記といって、制作物が自分のものであるという著作権をあらわしています。

ところがさまざまなWebサイトを見比べてみると、この©(コピーライトマーク)の表示がCopyrightという文字になっていたり、そもそも記載されていないなど書き方が統一されておらず、表記内容もまちまちだったりします。

記載が無い場合もありますが、そうすると著作権で保護されていない状況になってしまうのでしょうか。コピーライトマークを入れるのと入れないことで、どんな法律的な効力の差が生まれるのでしょうか。

ということで今回は、Webサイトで使用されるコピーライトマークの正しい書き方や表記の意味について紹介します。




コピーライトとは?

コピーライトは、「著作権」のことで、英語のCopyrightを直訳すると「著作権」です。「著作権」は、著作権法によって「著作者」の創作した「著作物」を保護します。

「©」の意味

©マークは国際的に著作権法として規定されたマーク。なので、Webサイトなどの著作物に記載することで著作権で保護されます。

正式にはアルファベットのCを◯を囲んだマークが©マークですが、(C)でもコピーライトマークとして同じ意味を持ちます。日本の著作権法では、©マークがなくても保護されています。

著作権に関しては以降で説明していきます。

著作権とは?

コピーライトの意味を知るためには、著作権についても知っておく必要があります。

著作権

知的財産権の一つで、作品を創作した人物に発生する権利です。また創作者の作品をどのように扱うかを決定できる権利と創作者の保護を目的に制定されています。

著作物

創作した作品のことです。対象となる条件は、創作物に創作者の思想や感情が創作的に表現されていることです。文章、学術、美術、音楽などを指します。

著作者

創作者のことです。例えば、職業として絵を描き販売する画家でなく、子供が描く絵であっても思想や感情が表現されていれば著作者となります。

著作権者

著作権を持っている人物を指します。著作権は譲渡や相続することができます。その権利を持つ人が著作権者となります。


コピーライトの必要性

コピーライト

上記で日本では©マークがなくても保護されていると説明しました。では、Webサイトで見かけるマークはなぜ表示されているのでしょうか。

実は、慣例として表示されている。または、「著作権」があることを印象付けるために表示させている。と言えます。

世界で著作権の考え方は大きく「方式主義」と「無方式主義」に分かれ、それぞれ国際的保護に関する条約があります。簡単に「方式主義」と「無方式主義」を紹介します。

方式主義(万国著作権条約)

著作権を適用するために、©マーク・発行年・著作権者の氏名の3点表示をすることで、方式主義の国でも著作物が保護される

無方式主義(ベルヌ条約)

著作権は表示を必要とせず、創作後に著作権が発生する



日本は「無方式主義」で150ヵ国以上が加入している「ベルヌ条約」に加入しているため、©マークがなくても保護されています。しかし、インターネットは全世界と繋がっているため見る国により著作権の認識が違う場合があります。だからこそ「著作権」があることを印象付ける©マークを表示させる必要があります

コピーライトが必要な理由

ここではコピーライトの必要な理由をご紹介します。

無断転載を防ぐ

©マークを表示することで、無断での転載やコピーを防ぎ保護されていると印象付けられます。

著作権発行年を示す

著作権が保護されるのは著作者の死後70年です。保護される期間を著作権の発行を表示させることで示します。

著作権保持者

日本のように、「無方式主義」の場合に誰が著作権を持っているかがわからないため、個人名もしくは企業名を記載し明確にします。



コピーライトの記載に必要なのは「©マーク」・「発行年」・「著作権者」の3点となります。

コピーライトの書き方

ここではコピーライトの書き方を説明します。まずは下記は一般的な書き方事例です。シンプルですが、こちらでコピーライトの機能を果たしています。

©2022 ▲▲Corp.
©2022 Taro Yamada




実際には上記以外にさまざまなコピーライト表記の書き方が見受けられます。それぞれ、正しい書き方なのかも併せて解説していきます。

©2022 株式会社▲▲

上記は、会社名が日本語で入っています。日本では表記自体が不要なため記載する理由は世界に向けてです。英語での記載にしましょう。下記は会社の英語名表記例です。自社の英語表記決定で参考にしてください。

株式会社

「Co., Ltd.」「Inc.」「Corp.」「K.K」などの表記方法を任意に選択できます。取引先の地域に合わせアメリカが中心でしたら社名は「Inc.」か「Corp.」、イギリスが中心なら「Co., Ltd.」や「Ltd.」とすると良いでしょう。

有限会社

「LLC」(Limited Liability Companyの略)または、株式会社と同様の表記方法でも問題ありません。

合同会社

「LLC」またはInc.またはG.Kとなります。



©Copyright 2022 ▲▲Corp.

上記は、©マークと英語での記載が両方入っています。間違いではありませんが、©マークのみで通じるため不要です。
また©マークは、「コピーライト」の変換で出る場合もありますが、ワードやエクセルのでは、半角で「(C)」と入力すると、自動的に「©」へ修正されます。



©2022 ▲▲Corp. All Rights Reserved.

上記「All Rights Reserved.」はアメリカなど別の条約が必要な国での記載方法で日本では不要です。*ブエノスアイレス条約(日本は加盟していないので、表記は法的に意味がありません。)



©2015-2022 ▲▲Corp.

上記は、発行年が2015年、更新が2022年というWebサイト例ですが、更新作業は随時行うため発行年のみの記載で法的な問題はありません。しかし、更新年がない場合は情報が古いと思われる可能性もあるため発行年(最低限必要な情報)と更新年を併せて記載しても良いでしょう。


コピーライトをHTMLで表記する方法

実際にコピーライトをHTMLで表記する際は、©が特殊文字なため文字化けを起こしてしまう可能性があるので注意が必要です。

文字化けを起こしてしまうかどうかについては、Htmlで使われている文字コードを確認します。文字コードはheadタグ内に記載されています。

文字コードの種類が「utf-8」の場合


文字コードの種類が「utf-8」の場合はヘッドタグないに以下のように記載されています。

meta charset=”utf-8″



上記の文字コードが記載されていた場合は、コピーライト記号などの特殊記号も、問題なく表示されるので©のまま表記してしまって問題ありません。

文字コードの種類が「utf-8」以外の場合


文字コードがutf-8以外の場合は特殊記号を使うと文字化けを起こしてしまいます。

この場合は文字コードがなんであっても特殊記号が正常に表示されるよう、実体参照でコピーライト文字を記載しましょう。

コピーライト文字は以下の記述で表記できます。

©copy;


無断転載されたらどうする?

許可なく著作物を転載や複製などを行うと「著作者が得られるはずの利益を損失した」として著作権侵害となることがあります。

しかし、Webサイトなどで文章を盗用された場合は、「利益を損失した」という具体的な金額が提示しにくかったり、そもそも訴えることができても割りに合わないため、著作権が明らかに侵害されているにも関わらず、泣き寝入りするしかないケースがほとんど、という現状があります。

相手に直接、著作権を侵害していることを理由にコンテンツの削除を求めても応じない、もしくは反応がない場合は、Googleの検索結果から盗用された相手側のコンテンツをGoogleに削除してもらう方法があります。

無断コピーを発見したら、著作権侵害報告フォームの前に「著作権侵害による Google 検索結果の削除に関するよくある質問」を読んで理解してから、「Google からコンテンツを削除する」から申告しましょう。

>>著作権侵害による Google 検索結果の削除に関するよくある質問

>>Google からコンテンツを削除する

また政府の専門家に相談することも必要です。

>>政府広報オンライン

まとめ

©マークが、実は表示しなくてもよいと知らない方が多いです。だからこそ表示がないから転載可能だと思われてしまう可能性があります。

インターネットで全世界と繋がれる時代だからこそ、コピーライトの正しい書き方や意味を知り、企業や個人などで持つWebサイトを第三者による無断転載やコピーから守り、抑止力として利用していきましょう。

今回は以上です。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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