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After Effectsエクスプレッション入門|関数と乱数【2026】

2022.09.09

After Effectsエクスプレッション入門|関数と乱数【2026】

「After Effectsでの修正作業に時間がかかりすぎる」「同じ動きを何十個も手作業でつけていて大変」——そんな悩みを一気に解決してくれるのがエクスプレッションです。結論から言うと、エクスプレッションはレイヤーのプロパティにスクリプト(ECMAScript)を書いて動きを自動制御する機能で、乱数アニメーションやレイヤー同士の連動、修正の時短に絶大な効果を発揮します。

本記事では、エクスプレッションとは何かという基礎から、wiggle・randomなどよく使う関数ピックウィップを使った連動の書き方、そして制作現場での実践的な使いどころまでを、はじめての方にもわかるように解説します。

執筆・監修は、2012年創業・第15期(2026年5月〜)を迎えた株式会社キャンバスの編集チーム。プロモーション映像・体験型デジタルコンテンツを含め累計1500件超の制作・支援実績(社内実績)にもとづき、実務目線でまとめます。

After Effectsのエクスプレッションとは?

エクスプレッションは、After Effectsに標準搭載されている機能です。レイヤーのプロパティ(位置・不透明度・回転など)にECMAScript(JavaScriptベースのスクリプト言語)を直接記述するか、後述のピックウィップ機能を使うことで、記述した構文どおりに挙動を自動制御できます。特定のレイヤー同士を連動させたり、乱数を使った不規則なアニメーションを作ったりが可能です。

記述するスクリプトはAfter Effects特有の関数を持ち、書き方をある程度簡略化できるなど、ベースのJavaScriptとは少し異なります。入力候補も自動表示されるため、非エンジニアの方でも取り組みやすいのが特徴です。プログラミングの前提知識が気になる方は「Pythonでできることとは?特徴や活用事例を紹介」もあわせてどうぞ。

エクスプレッションを使うと何ができる?(メリット)

エクスプレッションの主なメリットは①乱数生成 ②レイヤー連動 ③修正の時短の3つです。

  • 乱数生成:wiggleやrandomといった関数で、有機的な揺れや不規則な動きなど、人力では再現が難しいアニメーションを一瞬で作れます。
  • レイヤー連動:あるレイヤーの値を別のレイヤーが参照するようにすると、片方を変えるだけで全体が連動。個別にキーフレームを打つ必要がありません。
  • 修正の時短:後から変わりそうな数値を外部に出しておけば、修正が一度で済みます。差し替えの多い案件ほど効果が大きくなります。

こうした効率化の考え方は、映像に限らず制作全般で重要です。動画制作全体の流れは「TVCM制作の現場から〜プロモーション動画の作り方〜」、採用領域での動画活用は「採用動画の作り方〜採用ブランディングのポイント〜」で解説しています。

よく使う関数は?(wiggle・random・time・linear)

はじめに覚えておくと便利な代表的な関数を紹介します。

  • wiggle(頻度, 振幅):指定した頻度・振幅でプロパティをランダムに揺らします。手ブレ風の演出や、ゆらゆらした有機的な動きに最適です。
  • random() / seedRandom():乱数を生成します。seedRandomでシードを固定すると、毎回同じ乱数パターンを再現できます。
  • time:コンポジション開始からの経過秒数。timeを掛け合わせると、時間に比例して回転・移動し続けるループ動作を作れます。
  • linear() / ease():ある値の範囲を別の範囲へ変換(マッピング)します。「スライダーの0〜100を不透明度0〜100%に対応させる」といった制御に便利です。

これらを組み合わせるだけでも、キーフレームを大量に打つ手作業から解放されます。

エクスプレッションの書き方・使い方は?

実際の記述方法は大きく2通りです。

①プロパティに直接記述する

対象プロパティのストップウォッチをAlt(Option)+クリックすると入力欄が開き、ECMAScriptを直接書けます。たとえば位置プロパティに wiggle(2,30) と入力すれば、1秒あたり2回・振幅30pxで揺れるアニメーションが即座に完成します。

②ピックウィップでレイヤーを連動させる

ピックウィップは、プロパティとプロパティを「鞭(ウィップ)」のようにつなぐと、参照リンクの構文を自動で書いてくれる機能です。スクリプトを覚えていなくても、ドラッグ操作だけでレイヤー連動を実現できます。慣れないうちはエラーで動かないこともありますが、使いどころを絞ればメリットが手作業のコストを大きく上回ります

なお、スクリプトやデータを扱う作業では文字コードのトラブルも起こりがちです。CSVなどの文字化けに困ったときは「CSVが文字化けする原因と対処法|Excel・Mac対応【2026】」が役立ちます。

制作現場ではどう使われている?

キャンバスでも、商業施設・イベント向けの体験型デジタルコンテンツやプロモーション映像の制作でエクスプレッションを日常的に活用しています。数十〜数百の要素が同時に動くモーショングラフィックスでは、1つずつキーフレームを打つのは非現実的で、乱数と連動を組み合わせて一括制御するのが定石です。差し替えの多い案件でも、数値を外出ししておくことで修正作業を大幅に短縮できます。

こうした映像・体験型コンテンツの全体像は「デジタルコンテンツとは|特徴と活用事例を徹底解説【2026】」「体験型デジタルコンテンツの費用相場と導入事例【2026年版】」で紹介しています。ARを絡めた演出事例は「ARビジネスBtoB活用事例6選」もご覧ください。

作業をもっと効率化するには?(AI活用)

近年は、エクスプレッションのコード生成やデバッグにChatGPT・Claudeなどの生成AIを使う制作者が増えています。「wiggleで◯◯したい」と自然言語で伝えるだけで、たたき台のスクリプトを提案してくれるため、学習コストと試行錯誤の時間を圧縮できます。

キャンバスでは自社の制作・業務にAIを全面的に取り入れており、その知見をもとに中小企業向けのAI活用支援を提供しています。具体像は「中小企業向けAI活用事例5選|業種別導入効果と成功のコツ」、AIの基礎技術に興味がある方は「AI技術に触れてみよう|形態素解析の仕組み」もどうぞ。ChatGPTを実務に組み込む方法は「ChatGPT API連携とは|セキュリティと導入手順を解説【2026】」で解説しています。

よくある質問(FAQ)

Q. After Effectsのエクスプレッションとは何ですか?

A. レイヤーのプロパティにECMAScript(JavaScriptベース)を記述して、動きを自動制御する標準機能です。乱数アニメーションやレイヤー連動、修正の時短に使います。

Q. プログラミングが分からなくても使えますか?

A. 使えます。ピックウィップ機能を使えばドラッグ操作だけで連動を作れますし、wiggleなど簡単な関数は1行で効果を実感できます。近年は生成AIにコードを書いてもらう方法も一般的です。

Q. まず何から覚えればいいですか?

A. wiggle(頻度, 振幅) から始めるのがおすすめです。1行で「揺れ」の演出ができ、エクスプレッションの便利さを体感できます。

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映像・体験型コンテンツの制作や、AIを活用した制作フローの効率化をご検討の際は、株式会社キャンバスへお気軽にお問い合わせください。

最終更新日:2026年7月15日|本記事は株式会社キャンバス(2012年創業・累計1500件超の制作・支援実績)の編集チームが執筆・監修しています。

運営:株式会社キャンバス(canvas-works.jp)— AIを前提に価値をつくるデジタルクリエイティブ/システム開発企業。体験型コンテンツ開発・AI開発・自社パッケージ(ぬりえスタジアム/バッティングヒーロー/デジスポ/フライングペイント/PhotoPhotoAI/ディノコアジェネシス)を展開。
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