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ターゲティング広告の仕組みと種類を紹介!リターゲティング広告との違いも
2022.02.18

ネットサーフィンをしているときに、買おうと検討していた商品が出てきたり、はたまた自分の住んでる地域の不動産情報がでてきたり、などなど。
「え!?なんで知ってるの!?」
というような広告を目にしたりすることはありませんか?
実は何気ない普段の行動でターゲティング広告に接していることがあります。
例えばスマートフォンで、「新車 購入」といった内容で色々調べると、一定期間「車」に関する広告が多く表示されるようになります。これはWebサイトでの訪問履歴やユーザーの属性・興味に合わせて配信されている広告でターゲティング広告といいます。
この記事では、ターゲティング広告の仕組みや種類を紹介、またリターゲティング広告との違いや具体的な運用方法を紹介します。
目次
ターゲティング広告とは
ターゲティング広告では、ユーザー情報をもとに興味関心などを分析し、ユーザーごとに異なる適切な広告が配信されます。
ユーザーの属性や登録情報、位置情報、過去のWebサイト閲覧履歴などを細かな条件を指定し、そのユーザーにとって適切な広告を表示させる広告の手法です。
ターゲティング広告の仕組み
ターゲティング広告を理解するために、仕組みを知っておきましょう。使われる仕組みは主に3種類です。
Cookie(クッキー)情報
Cookieとは閲覧したWebサイトのサーバーから発行されるテキストファイルで、Cookieによって、訪問したWebサイトの情報が一時的にパソコンやスマートフォン・タブレットなどのブラウザに蓄積されます。Cookieが保存してくれることで、入力した内容を残せたり、ログイン状態の維持ができたりします。
広告識別子(広告ID)
広告識別子とは、広告IDとも呼ばれ使用・閲覧履歴などのデータを収集に使われています。スマートフォンやタブレットなど端末ごとに発行されますが、アプリストアを持つGoogleやAppleなどのプラットフォームが発行しています。
集めた履歴データは、興味や関心にあった広告をモバイルアプリ上に表示させるためなどに利用されます。
GPSやIPアドレスなどを利用した位置情報
GPSでは衛星からの電波を受信し現在位置を計測できる仕組みです。IPアドレスはジオロケーションAPIというシステムとデータベースを紐付け、IPアドレスから位置情報を判定する技術で、設置されているルーターやスマートフォンなどの通信機器の位置情報から位置を取得を利用し特定させます。
ターゲティング広告の種類
ターゲティング広告を効率的に運用するには、種類を理解して適切に組み合わせることが重要です。ターゲティングには、さまざま種類、手法があるので代表的なものをご紹介します。
オーディエンスターゲティング
ユーザーの年齢・性別などの属性と、Webサイトの閲覧・訪問履歴や購入履歴などのビッグデータと呼ばれる情報などをもとにターゲティングする手法です。
例えば、「キャンプ」に関する検索が多いユーザーに対し、全く関係のないニュースサイトや仕事関連サイトなどを閲覧中に、「キャンプ」に関する広告を表示させることができます。
コンテンツターゲティング
オーディエンスターゲティングは「ユーザー個人」に向けたターゲティングですが、コンテンツターゲティングはキーワードを指定することで関連するコンテンツの多いページに広告を配信できます。
例えば、「賃貸物件」と検索しているユーザーは、他の方より「引越し」や「家電」などに興味持つ可能性が高くなります。コンテンツターゲティングを利用すると「賃貸物件」のサイト上に「引越し」「家電」の広告を表示できます。
デバイスターゲティング
パソコン・スマートフォン・タブレットなどのデバイス、またはOS(AndroidやiOSなど)・ブラウザ・アプリなどのプラットフォームを指定して広告の配信できるのがデバイスターゲティングです。
ジオ(位置情報)ターゲティング
ジオターゲティングは位置情報をもとに配信できる手法で、ユーザーの行動範囲にあわせて配信ができるため、普段利用している沿線範囲の情報や現在地などで絞り込めます。
例えば、位置情報ターゲティングを利用することで、「現在近くにいるユーザー」や「毎日通勤しているユーザー」に対して広告を配信することが可能となります。
ターゲティング広告とリターゲティング広告の違い
リターゲティングはWebサイトを訪問したけどCV(コンバージョン:購入やお問合せ)しなかったユーザーに広告が配信するターゲティング手法で、「追跡型広告」とも呼ばれています。
関連性のない他のサイトを訪問している際に、自社の広告を表示させることができます。広告によって商品・サービスを思い出させ、再度サイトへ誘導・CVを促します。
リマーケティングとの違い
リターゲティングと似た「リマーケティング」があります。追跡型の広告としてはほとんど違いはなく広告媒体で呼び方が変わります。リマーケティングはGoogle、リターゲティングはYahoo!やSNS広告での名称です。
ターゲティング広告のメリットとデメリット
上記ではターゲティング広告の種類などをご紹介しましたが、配信で得られるメリット・デメリットもご紹介します。
ターゲティング広告のメリット
ターゲティング広告を運用することで得られるメリットをご紹介します。
ターゲットを絞ることでCV率アップ
ターゲティング広告、最大のメリットとはターゲットをデータをもとに絞り込めることです。興味・関心のある確度の高いユーザーに対して広告の配信を行うことで、CV率を高めることができます。
単価を抑制し広告コストを下げる
ターゲットが絞れることで、興味のないユーザーに広告配信することがなくなるため、顧客獲得単価(CPA)が結果的に下げることができ、無駄なく広告を配信できるようになります。
再訪問を働きかける
リターゲティング広告を使うことで、再訪問を促します。探していた商品だとしても初めてみたものをそのまま買う人は少数ではないでしょうか。
特に高額商品やBtoBでの取引では、いろいろな商品と比較検討後に購入至る傾向にあります。CVまでは至らなかったユーザーを再訪問へと誘導できるリターゲティング広告は有効な手段と言えます。
ターゲティング広告のデメリット
運用する上でデメリットを理解する必要があります。デメリットとしては2点あります。
ニーズを理解しなけば効果が得られない
ターゲティング広告は配信したら終わりとはできません。さまざまな配信方法や媒体がありニーズがその都度、異なる場合があります。広告・マーケティングの知識が少ないと使い分けが難しい、また実際にユーザーの反応をみて効果改善を行っていく必要があります。
不快に思われる可能性がある
色々角度からのユーザー情報があるため、間違った情報から配信を行うと必要のない広告が表示さて、逆に不信感を持たれる可能性があります。また、自身の情報が広まっている感覚があり、不快に感じる方もいるようです。
ターゲティング広告の効果的な運用方法
効果的にターゲティング広告を運用するためには、運用の方法も理解が必要です。下記の2つの運用方法について紹介します。
細かなターゲット設定で自社で運用する
ターゲティング広告で効果を出すためにターゲットを絞り込む精度が大切です。正確に狙うターゲットを絞るために細かなターゲット設定が重要です。
性別年齢・趣味や職業、役職・悩みや課題など、悩み解決のために何をどんな媒体を使って探しているのかなどが考えられるペルソナ設定やカスタマージャーニーが重要になります。
しかし、広告運用はノウハウがない場合、失敗やコスト増につながるため慎重に運用しましょう。
広告運用代行の利用
ターゲティング広告の規制について
総務省は2022年1月14日(金)電気通信事業ガバナンス検討会でまとめられた報告書案の中でターゲティング広告に関する規制についても触れられています。
実際に、検索した内容に関するバナーや一度ECサイトで見た商品などの広告が出てくると、閲覧履歴やSNSでの行動をチェックされているような怖さや気持ち悪さを感じます。
ターゲティング広告を停止する方法もありますが、利用している端末からオプトアウト(データ収集や第三者へのデータ提供の停止)する必要があります。オプトアウトするためには、ブラウザ上のCookie設定画面から操作します。
まとめ
ターゲティング広告はユーザー個人を分析し、興味関心のある広告を配信する手法です。デメリットとしてユーザーが不快に感じる可能性がありますが、適切に利用すればさまざまなメリットがあります。
今回はターゲティング広告について解説しました。自社のターゲット層を把握・設定し、合わせたターゲティング広告を選びましょう。