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プライミング効果をマーケティングに活用!潜在記憶を使ってメルマガやビジネスの効果をアップさせる方法とは?

2022.02.22

プライミング効果をマーケティングに活用!潜在記憶を使ってメルマガやビジネスの効果をアップさせる方法とは?

マーケティングに活用される心理学用語に「プライミング効果」があります。今回は、プライミング効果がどういうもので、どんな活用方法があるのかについて紹介します。




プライミング効果とは

プライミング効果は心理学用語で事前に受けた情報によって、本人の自覚なしでその後の行動に影響してしまうことを指します。

例えばバイクの話をしていた後に「そういえばこないだのレースすごかったよね!」と話をふったら、車でもボートでもなく、バイクのレースを連想します。

このように、事前情報に刺激されてその後の展開に影響を受ける性質は人間誰しも持っているのですが、この性質をマーケティングに活用してしまおう、というわけです。

英語でいうと?

Priming”は直訳すると、点火薬、呼び水といった意味があり、プライミング効果だと”Priming effect”となります。

心理学の考え方ですと、Primerプライマー)とTargetターゲット)の2つに分けられます。プライマーは事前の呼び水としての情報で、この情報を先に与えることで特定の概念が活性化され、関連する情報であるターゲットを連想しやすくさせます。

プライミング効果の例

プライミング効果の具体的な事例をみてみましょう。
ぜひ一緒に考えてみてください。

こちらの絵を見てください。
プライミング効果

そのあとに、以下の真ん中に入る文字を考えてみてください。

プライミング効果

・・・・どうでしょうか。
おそらく「いちご」と答えた人がほとんどだと思います。

それではもう1問クイズです。
こちらの絵をみてください。

プライミング効果

そのあとに、以下の真ん中に入る文字を考えてみてください。

プライミング効果

今度は「いなご」と答えた人がほとんどではないでしょうか。

これは、1つ目については「食べ物」というプライマーにより、いちごというターゲットが連想され、2つ目については「生き物」というプライマーにより、「いなご」というターゲットが連想されています。

「い〇ご」という条件は同じなのに、事前のプライマーにより違った答えが導きだされました。これがプライミング効果の例です。

直接プライミング効果と間接プライミング効果

プライマーが潜在記憶として残り、ターゲットに影響を与えるプライミング効果ですが、実は二つの種類があります。
ひとつは直接プライミング効果で、もう一つは間接プライミング効果となります。

直接プライミング効果

直接プライミング効果の場合はプライマーとターゲットが一致している場合です。

例えば、文房具屋さんで鉛筆の種類をいろいろ見てきた人に対して「紙に書くのに使うモノと言えば?」という質問をした場合に、鉛筆(触ってきた実物)がプライマーで、質問の鉛筆という答え(連想されたモノ)がターゲットです。

この場合は、リアルの鉛筆と空想上の鉛筆で「鉛筆」が一致してるので直接プライミング効果となります。

間接プライミング効果

間接プライミング効果の場合はプライマーとターゲットが一致していない場合です。

例えば、「首の長い動物といえば?」という質問の直後に「信号機をイメージしてください。今、何色ですか?」と質問をすると、キリンの黄色いイメージに引きずられて、信号機の色を「黄色」と答える人が多くなります。

キリン(プライマー)と信号機(ターゲット)が一致してないので間接プライミング効果となります。

先ほどの「い〇ご」の事例はこちらの間接プライミング効果にあたります。

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WEBマーケティングでのプライミング効果の使い方

プライミング効果は実際のWEBマーケティングでどのような活用ができるのでしょうか。

実は、いつも意識していないだけで、ありとあらゆるところでプライミング効果は使われています。実例をみてみましょう。

テレビCM

テレビCMもプライミング効果を狙った施策の一つです。例えばコカ・コーラなのど炭酸飲料や、清涼飲料水なども、すっきりするイメージや、さっぱりするイメージと一緒に放映されます。

これは暗に「この飲料水を飲めばすっきりする」というプライミング効果を狙ったものとなります。

アンケート

メールマーケティングをしている場合は、メールでアンケートをとる場合もこのプライミング効果を狙うことができます。

例えば、プレゼントなどを用意した上で意識調査と銘打って、アンケートをとります。

ダイエット商品などを販売したい場合は、ダイエットについての意識調査をします。すると、アンケートに答えることがプライマーとなり、そのあとに商品アピールをすることで「痩せたい」という気持ちを呼び起こすことで、ダイエット商品の売り込みに対しての抵抗を弱くさせられます。

この場合は「痩せたい」という気持ちがターゲットになり、商品の購入行動へと至り易くなります。

ビジネスでのプライミング効果の使い方

マーケティングや販売以外に、ビジネスでもプライミング効果は活用できます。

集中力アップ

ビジネスでプライミング効果を活用する方法として、集中力アップがあります。

誰しも集中できる時とできないときがあります。そして集中できた時に条件付けをして自己暗示にかけるという方法です。

例えば、就業前の1時間が集中出来たと感じたら時間で区切って「よし、今から集中タイムだ」というプライマーを設定することで「集中できる」というターゲットに至り易くなります。

目標達成

もう一つのビジネスでプライミング効果を活用する方法として、目標達成のサポートがあります。

こちらも一種の自己暗示になりますが、人間、できると思えばできるし、できないと思えばできません。これは気持ちの問題だけではなく、心理的な効果で結果も変わってきます。

これは思ってるだけではダメで、例えば口に出します。「〇〇は絶対に達成できる」と口に出していうと、これがプライマーになり、「目標達成」というターゲットに向かいやすくなります。

ただし、職場で突然これを実行してしまうと、まわりから変な目で見られてしまいます。誰もいないところか、人がいるならば小声でいうようにしましょう。

プライミング効果以外のビジネスで使えるマーケティング心理学については、こちらの記事にまとめておりますのでよろしければご参考ください。

>> マーケティング心理学を活用して顧客の心を動かす!今すぐ使える10個の行動心理学と活用事例を紹介

プライミング効果を上手に活用しよう

今回はプライミング効果の意味や事例と、プライミング効果をビジネスやマーケティングに活用する方法について紹介しました。

プライミング効果は、商品やサービスを販売したり知ってもらいたい時にも使えますし、自分自信の精神状態をコントロールする方法としても活用できます。

ぜひ上手に取り入れて、よいプライミング効果を生みたいものですね。

今回は以上です。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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