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「P-MAXキャンペーン」はGoogleマップやGmailにも広告配信できる!P-MAXキャンペーンの設定方法やおすすめの配信設定を紹介
2022.03.09

Google広告といえば、検索結果に連動してキーワード広告を出稿できる「リスティング広告」やGoogleと提携しているプラットフォームで広告を展開できる「ディスプレイ広告」がメジャーです。Googleのプロダクトを使っていると「自動配信がおすすめです。」など、傾向としてGoogleにお任せくださいといった意図の自動化がどんどん進んでいます。そんな中、2021年11月に正式に「P-MAXキャンペーン(パフォーマンスマックスキャンペーン)」がローンチされました。P-MAX1つのキャンペーンでYouTube、ディスプレイ、検索、Discover、Gmail、マップなど、Googleプラットフォーム全体に広告を配信できる、という内容です検索、ディスプレイ、YouTubeあたりはイメージできますが、GmailやGoogleMapに配信した際に、いったいどれだけのパフォーマンスが期待できるのでしょうか。今回はGoogleの新しいプロダクト、「P-MAXキャンペーン」についてご紹介いたします。
目次
P-MAXキャンペーン(パフォーマンスマックスキャンペーン)とは
改めてP-MAXキャンペーンの特徴についてチェックしてみましょう。P-MAXキャンペーンでは以下のことが可能となります。
かなり期待できそうなことが書いてはありますが、ポイントとしては
「完全自動お任せで全プラットフォームに広告を配信できる」
といったところでしょうか。
正直なところ、こういった新しいプロダクトはリリースしてからアップデートや調整が入って最適化されていくものなので、言明している通りコンバージョンが増えるのか、という部分が気になるところではありますよね。
ただ、これまで配信できなかったGmailやGoogleマップに広告が配信できるというには、新しい部分であり、今後期待したいところではあります。
P-MAXキャンペーンの概要詳細についてはGoogle広告の公式ページをご参照ください。
>> P-MAX キャンペーンについて
P-MAXキャンペーンの設定方法
それでは実際にP-MAXキャンペーンの設定方法についてみていきましょう。
キャンペーンタイプを選ぶ
まずはP-MAXキャンペーンを作成しましょう。「パフォーマンスの最大化(P-MAX)」を選択します。
予算と入札単価を設定する
1日の予算を設定しましょう。単価設定で設定できる目標の指標はコンバージョンになります。
キャンペーンの項目で以下の情報を入力します。
アセットグループを作成する
次に広告のアセットグループを作成しましょう。
P-MAXキャンペーンは設定、調整できるポイントがものすごく少なく、ほぼほぼ自動でGoogleの学習機能だよりになります。
ですので、Googleの学習機能を助け、最適化をかけやすくするという意味でも、ここでのアセットグループはなるべく多くのバージョンを用意して設定しましょう。
プレビューで、GmailやDISCOVERで広告が露出する際の見え方をみることもできます。
P-MAXキャンペーンのオーディエンスシグナル設定方法
Googleの機械学習に必要なのがコンバージョンデータなのですが、広告を出し始めた最初の時にはもちろんデータがないのでパフォーマンスが悪くなりがちです。
そのため、Googleの学習を助けるためのオーディエンスシグナルを設定することができます。
オーディエンスシグナルを設定することでパフォーマンスの改善を助けたり、新しい顧客セグメントをGoogleが見つけ出してくれやすくなります。
オーディエンスシグナルの設定場所がわからず、いろいろググって探しでも見つからなかったのですが、アセットグループの一番下にありました。
オーディエンスシグナル自体の用意については、以下のGoogle広告公式ページのリンクより5個目の項目「コンバージョンを期待できるオーディエンスを識別するためオーディエンス シグナルを追加する」の部分をご参照ください。
>> Google の多彩な広告チャネルをフル活用できる P-MAX で目標を達成する
広告表示オプション
あとは広告表示オプションに必要な情報を入力して設定は完了です。
お疲れ様でした。
P-MAXキャンペーンのメリットとデメリット
次にP-MAXキャンペーンのメリットとデメリットをみていきましょう。
メリット
P-MAXキャンペーンを利用するメリットとしては以下の通りです。
Gmailやマップに配信できるのはやはりうれしいポイントです。よく言えば楽、悪く言えばコントロールが効かない、といったところですね。
デメリット
P-MAXキャンペーンを利用するデメリットとしては以下の通りです。
何より苦しいのが、P-MAXキャンペーンでコンバージョンした際に、どこでコンバージョンしたのかがレポートで出せないところです。
「Googleマップはパフォーマンスが悪いから止めよう」といったことは出来ず、すべてGoogleにお任せとなりますので、パフォーマンスがよかろうが悪かろうが、配信状態がどうなっているのかはこちらではわかりません。
例えば、お客さんの広告を代理で運用していて「P-MAXキャンペーンどうだった?」と聞かれても、「コンバージョンが取れた」「コンバージョンが取れなかった」の話しかできず、改善の方法もないので、キャンペーンを止めるか継続するかの選択肢しかありません。
また、除外キーワード設定もできないので、例えば使ってはいけない競合のブランド名や社名、ASPで禁止されている商標キーワードなどが、意図せず勝手に出稿されてしまうケースもあり得ます。
P-MAXキャンペーンの活用方法
これからのアップデート次第ではありますが、Google広告のアカウントに対して良い影響を与える可能性もありますし、新しい配信先に出稿できるという点も魅力的ではあります。
ただし、現状で大きな予算を投下するのは少し怖いようにも感じます。
ですので、当面のP-MAXキャンペーンの活用方法としては、既存の検索広告やディスプレイ広告と並走して、予算の1割から2割くらいをP-MAXキャンペーンにあてて様子をみるのがおすすめです。
最適化がかかってパフォーマンスが良ければ継続すればOKですし、思ったようにコンバージョンが取れないようであれば、いったん止めてさらなる改善やアップデートを待ちましょう。
今回はGoogle広告でアップデートされた新キャンペーン、P-MAXキャンペーン(パフォーマンスマックスキャンペーン)について紹介いたしました。
今回はこれで以上となります。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。