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LP(ランディングページ)制作費用の相場を徹底解説!内訳と会社選びのポイント
2022.01.26
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LP(ランディングページ)をサイト制作会社にいざ見積もりをお願いすると、戸惑ってしまう人は多いものです。会社により10万円だったり、50万円だったり、同じLP制作なのに、なぜ費用がこんなにも違うのでしょうか。
今回は相場のわかりにくいLP制作の相場、何を依頼するといくらなのかと見えにくい、作業内容の内訳を詳しく見ていきましょう。
LPの制作費用・相場について

LP制作の費用は、約10万円~60万円ほどが大体の相場です。しかし、10万円と60万円では全然話が違ってきますよね。
具体的には依頼する制作会社によって費用はまったく変わってくるのです。安い場合は3万円から製作を請け負う人もいますし、200万円以上の制作費がかかる場合もあります。
費用相場に対してどこまで対応可能かをグラフにまとめましたのでこちらをご参照ください。
目的 | 費用相場 | 納期 | 依頼先 | LP改善 | 広告運用 |
まずは安く LPを作りたい | 10万円〜 30万円 | 2週間〜 1ヶ月 | フリーランス 個人事業主 | × | × |
費用を抑えつつ 希望のLPを作成 | 30万円〜 60万円 | 1ヶ月〜 1ヶ月半 | フリーランス 中小規模制作会社 | × | × |
内容にこだわりしっかり したLPにしたい | 60万円〜 100万円 | 1ヶ月〜 2ヶ月 | 中小規模制作会社 | △ 一部あり | △ 一部あり |
マーケティングにしっかり 取り込めるLPを作成 | 100万円 以上 | 2ヶ月〜 3ヶ月 | 中小規模制作会社 大手制作会社 | ◯ | ◯ |
ここまで費用の幅がある理由はクオリティーの差です。クオリティーというと洗練されたデザインを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、LP制作ではデザインがカッコイイだけではLP本来の役割が果たせません。
ほとんどの場合、LPは広告とセットで活用されるため、成果地点として設定したCV(コンバージョン:購入やお問い合わせなど)につながるページを作ることがLP制作では非常に重要となります。
そのためLPをただ作ればよいだけではなく、ユーザーの心理や行動を理解し、導線を整えて費用対効果の高い内容にする必要があります。
また、作成したら終わりではなく、LP上でのユーザーの動きを見て、しっかりと改善を加えていくことも重要です。
LPの役割・目的

ここで一旦、もう一度LPの役割について確認してみましょう。LPは、広告からユーザーがダイレクトに到着するページで、「購入」「お問い合わせ」「資料請求」などのCVを獲得するためのページです。
LPを作成する目的は、ナビゲーションや他のページへのリンクをなくしユーザーの興味関心を1ページ内で完結させてCVへと強く誘導、行動してもらうことです。この「結果をいかに出すのか」という部分に制作費の差が関わってきます。
LPのページがあれば受け皿としての形は出来ますが、実際に運用してみた場合にお問合せが数件しか来なかったら、せっかく作ったLPの制作費用をペイできないかもしれません。ではどうすれば効果の高いLP制作が可能なのでしょうか。
そこで次は、実際にLP制作を行う時に、一体何をするのか。その見積りの内訳について見ていきましょう。
LP制作の見積り内訳詳細

LP制作に必要な費用の決め方は、制作工程のどの部分を制作会社に依頼するのかによって変わってきます。下記はLP制作費用と工程です。
- 調査・分析及び設計費用
- 構成案作成・ライティング・UIデザイン費用
- HTMLコーディング費用
- フォーム制作費用
- 動作確認及びテスト費用
- LP運用・改善費用
- ネット広告運用代行費用(別途)広告費用
「どうしてもLP制作の費用を抑えたい!」という場合は、上記工程のどこからどこまでを自社で行い、制作会社に依頼する範囲はどこまでにするのかという部分を調整することで、見積もり金額の調整が可能です。
ただし、その分自社で行う作業量が増えるため、自社のリソースコストを圧迫することになります。ここの費用感は自社と依頼する制作会社の間でうまく調整しましょう。
それではここからは、見積もり内訳で書かれている項目で一体どんな作業をするのかを詳しく見ていきましょう。
1.調査・分析及び設計費用
LP制作の前に、3C分析(自社の商品・サービスの競合や市場調査)・ペルソナ設計でターゲットとなり得るユーザーを分析・具体的な人物像を設計します。3C分析とペルソナをもとに販売戦略(戦略設計)を練ります。
自社の強みや、競合他社の訴求ポイント・コンテンツを把握し、ペルソナ設計を基に戦略をたてるという事前準備は、成果を出すLP制作のためにもっとも重要な工程です。
2.構成案作成・ライティング・UIデザイン費用
構成を組み立てる
ユーザーがLPに訪問後、興味関心を惹き・行動をしてもらうためには自然な流れでCVまで辿りつける構成(コンテンツ)にします。LPにおいては構成が良くなければ途中離脱の原因となり申し込みや購入がなかなかされにくくなってしまいます。
その後、LPでのストーリー構成を組み立てます。ユーザーにアクションを起こしてもらうために、何のコンテンツを、どんな順番で載せるか、どのようにアクションへ誘導するかなど、具体的にコンテンツ内容までを決定しましょう。
キャッチコピーや記事
LPに載せる印象的なキャッチコピーや掲載するテキスト(記事)の文章を作成することは非常に重要です。訴求力を高める成果の出るライティングを行うためには、商材に関する知識とコピーライティングやセールスライティングスキルが求められます。
素材の準備
キャッチコピーやテキストのボリュームにより費用が変わることあります。逆に制作費が安い場合には、その分自社で用意する必要が出てくることもあります。
テキストなどの他に用意する素材は、写真や画像・動画やロゴなどがあり、これらを制作会社が準備や撮影、オリジナルのロゴデザイン作成などが発生すると、その分費用が高くなります。
ページをデザインする
全体のデザインは訴求力の高いLPとなるよう決定していきます。ターゲットや商材・職種などにより適した配色や配置で作成が必要なため、高い専門的知識が必要になります。
たとえば、配色によって購買意欲を高めたり、コンテンツやCTAボタンはどの配置にするとCVR(コンバージョン率)が上がるかや、デザインを理解している必要があります。
※CTAボタンとは、ユーザーに行動を喚起させるするためのボタンのこと
またUIデザイン(使いやすさ)は文字の配置・色サイズなどの見え方やCTAボタン、さらにパソコン、タブレット、スマートフォンなどデバイス毎に対応するページ制作が重要なポイントです。
3.HTMLコーディング費用
デザイン後、LPとして構築します。ブラウザ上で見える形にするために行うコーディング作業をします。Webページと同様でHTML、CSS、JavaScript、PHPなどの言語を使用し制作します。LPは1枚の縦長のページのため、比較的短期間で済むという特徴があります。
4.フォーム制作費用
購入フォームまたは、お問い合わせフォームはCVとなる重要な部分です。LPに設置の際、セキュリティ対策をしっかり行う必要があります。対策が不十分だと、情報漏洩・改ざんのリスクが高くなり、損害の発生や企業の信用度の低下につながります。
5.動作確認及びテスト費用
離脱の原因にならないために、表示されない・フォームが使いづらいといったことがないように、公開前にテストを行います。また実際にドメインやサーバーを準備し公開します。ドメインの取得やサーバー契約なども制作会社に対応してもらうことが可能です。
サーバーの運用・保守
安定した動作が重要なサーバーでは、トラブルが起こった際に処理できなければ大きな影響が及びます。サーバーの保守・運用が大切なため費用に組み込んでおかなくてはなりません。
一般的には、サーバー構築の10〜15%程度が、保守費用と言われています。依頼する制作会社にサーバーの運用・保守まで受けてくれるのか確認し、受けてもらえる場合にはその料金が見積もりに含まれてきます。
6.LP運用・改善費用
LP制作において、重要なのは制作前の戦略設計と制作後の運用と改善です。戦略をしっかり立てクオリティーの高いLPを制作できても、作りっぱなしでは成果は出ません。LP制作は運用・改善を行いながら高い成果を出すLPを作り上げる必要があります。
アクセス解析・ヒートマップツールを使用しての解析や広告運用からの効果測定を行います。制作会社ではLP改善提案やレポーティングなどを依頼でき、提案をもとにA/Bテストなどを繰り返し行い、効果の高いLPにしていきます。
7.ネット広告運用費用
LPはリスティング広告をメインに広告運用を行うのが一般的です。制作会社がそのまま広告運用を行なうのか?運用会社が別になるのか?といった点を確認しておく必要があります。
※リスティング広告とは、検索したキーワードに関連した広告を掲載する広告手法です。
LP制作と改善サポート・広告運用など発注先を分散させたくない方は、LPと広告運用も対応している会社を選びましょう。広告運用にかかる費用は下記の3点です。広告費とは別に1の初期費用と3の広告運用代行費用がかかります。
- 初期費用(アカウント作成など)
- 広告費(GoogleやYahoo!などの広告費用)
- 広告運用代行費用(相場は広告費の20%)
バナー制作
広告用のLPの場合は、LPの他にバナー制作も必要です。制作会社で作成できますが、基本的に別料金になります。
LP制作費用からみる対応内容

クオリティーにはこだわりたいものの、予算に限りがあるという担当者の方は多いのではないでしょうか?そこで、費用帯ごとにLP制作の特徴を見ていきましょう。
LP相場:10万円〜30万円
- 目的 :まずは安くLPを作りたい
- 発注先 :フリーランス / 個人経営会社
- 制作期間 :約2週間~1ヶ月
- 公開後サポート :なし
安い費用で作成したい方は、10万円以下での相場費用制作は可能です。しかし依頼できる範囲は実装部分だけになることが多いでしょう。原稿準備はもちろんですし、戦略設計や原稿作成、ページ公開後の修正は依頼主側で行う必要があります。
この価格帯は、フリーランスや個人事業主が中心で、企業で10万円以下のLP制作依頼を受けることは少ないです。またHTMLテンプレート(フォーマット)を使用したLP作成、公開後のサポートがない場合が多いです。
LP相場:30~60万円
- 目的 :費用を抑えつつ希望のLPを作成
- 発注先 :フリーランスもしくは中小規模の制作会社
- 制作期間 :1ヶ月〜1ヶ月半
- 公開後サポート :なし
多少ページ構成やデザインなど相談しながら進められる場合も多いです。また30万円ほどから制作会社への依頼が可能になります。しかし制作会社の相場価格帯より低い価格であることを理解し発注しましょう。また、自身で戦略設計、原稿準備や公開後改善を行う必要があります。
LP相場: 60〜100万円
- 目的 :内容にこだわり、しっかりしたLPにしたい
- 発注先 :中小規模の制作会社
- 制作期間 :約1ヶ月~2ヶ月
- 公開後サポート :一部あり
予算が60万円以上から本格的なLP制作が可能となります。市場調査、戦略設計などから行い、コンバージョンに強いLP制作ができます。
しかし60万円の価格は最低限の価格帯であり内容にこだわりたいのであれば、予算は多めに確保し自社のオリジナリティや内容など制作会社に相談しできる範囲を確認しましょう。
また成果を最大限に引き出すため広告運用は必須です。広告と併せてLP公開後の効果検証と改善をおこなっていきます。広告運用も対応できるか確認が必要です。
LP相場:100万円以上
- 目的 :マーケティングにしっかり取り組めるLPを作成
- 発注先 :中小規模の制作会社 / 大手制作会社
- 制作期間 :約2ヶ月~3ヶ月
- 公開後サポート :あり
100万円以上の相場になると、戦略設計、原稿やデザインまでしっかりとこだわったLP制作ができ、本格的にマーケティング支援まで可能となります。こうした価格になるのは戦略や公開後の施策・改善提案などのサポートまで行うためです。
効果が最大限発揮されるLP制作が目的で、公開後も効果検証結果を元に修正を依頼できます。期待する結果を出すための必要な予算と考えましょう。
制作会社選びのポイント

質の高いLPを実現するためにも、そして施策の効果を高めるため必ず確認すべき、2つのポイントを紹介します。
1.制作会社の実績やノウハウ
制作会社が持つ制作実績やノウハウを確認しましょう。業界や近い業種の制作実績があることで、ポイントを押さえた効果的な訴求ができたり可能性が高くなります。
また、自社の商材・サービスとデザインや雰囲気が合うかなど実績を見て確認をしましょう。商材に合うクオリティの高いLPが制作できるかの重要なポイントとなります。
2.LP公開後のサポート制度
LPを公開後、なかなか集客できなかったり、または公開時はよくても後々CVが取れなくなるケースがあります。公開後は効果検証を行い、効果が高いLPへの改善が必要です。あらかじめLPの改善が対応できるか確認が必要です。
公開後効果が得られず、LP制作した会社が改善対応できない場合には他社へ依頼することになります。そうした場合別途、初期費用がかかる場合があることを頭に入れておきましょう。
まとめ

LPの相場や制作の流れを事前に知り、適正価格でLP制作を依頼する知識を持つことで、スムーズに運用・制作に取り組めます。
魅力が伝わり購買意欲を高める戦略設計、LP用の素材撮影などオリジナリティを出したLP、効果の高いLPを制作するためには改善も必須で費用がかかります。
しかし、決められた期間内での目標があるなどの場合、そうした費用は決して高くありません。商品やサービスが売れることで回収できる金額と考え、予算を決定しましょう。
弊社では、成果の出るLPを制作します。戦略設計から公開後の改善、広告運用代行まで全てをサポートし、効果の高いLPを制作できます。
上記の赤いボタンからお気軽にお問い合わせくださいませ。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。