サイトの平均的なPVの目安はどれくらい?PV数を確認する方法やライバルサイトのPV数を調べる方法についても
近年、会社で運営しているWEBサイトにおいてアクセスを増やす重要性はますます高まってきています。
営業活動をするには集客が必要で、新しいお客さんを捕まえるためには広告費だったり、人的リソースコストがかかってきます。
ところが会社のWEBサイトのアクセスが増えてくれれば、必然的に新規のお客さんからのお問い合わせも増えて、広告費や営業コストを下げることができます。
ただ、このアクセス数ですが、目安としていったいどれくらいのPV数があればよくて、他の会社はどれくらいのアクセスを集めているものなのでしょうか。
「うちのホームページがあるんだから、ネット使ってうまく集客してよ。」
なんて上司から指令を受けて、頭を抱えているWEB担当者も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、会社のWEBサイトの平均的なPV数の目安や、自社サイトのPV数の調べ方、さらにはライバルサイトのPV数を調べる方法について紹介します。
目次
PVとは
「サイトのアクセスを増やそう」となると「PVを増やそう!」となりがちですが、そもそもアクセスとPVは同じ意味なのでしょうか。
回答から言ってしまうと、答えは「NO」です。
PVもアクセスの指標の一つではありますが、イコールではありません。アクセスは、ユーザーがサイトに訪れたことそれ自体を指しますが、PVはページビューのことで訪問者がサイト上で訪れたページをカウントした数値となります。
例えば、とある口コミサイトでユーザーが2店舗の情報をみて予約した場合、トップページ、店舗ページ、トップページに戻る、店舗ページ2つ目、口コミページ、予約ページ、予約確認ページ、予約完了ページ、離脱といった感じで、アクセスは1ですが、PVは8となります。
PVとセッションの違い
次にセッションについてみていきましょう。セッションは1人のユーザーがサイトを訪れてから、WEBサイト上でいろいろな情報を閲覧して、最終的に離脱するまでを1とカウントします。
例えば先ほどの口コミサイトの例ですと8PVでしたが、セッションは1となります。
PVとUUについて
もう一つのアクセスの指標にUU(ユニークユーザー)があります。セッションの場合は離脱するまでが条件でしたが、UUは同じ人であった場合は1カウントのままとなります。
例えば、1日の内に同じユーザーが3回、同じWEBサイトに訪問があった場合、セッションは3となりますが、UUは1となります。
PVの目安
アクセスの種類を理解したところで、さっそくPVの目安について見ていきましょう。
コーポレートサイト
会社のWEBサイトにくるアクセスはWEBサイト以外の他のところで会社を知って、主に指名検索で会社名やサービス、商品名で検索して訪れることが多くなっています。
会社やサービス、商品の知名度によって変わってきますが、いわゆる会社のコーポレートサイトの場合、1ヶ月あたりのPV数の目安は3000PV~10000PV程となります。
コーポレートサイトで上記の1ヶ月あたりのPV数目安より少ないという場合は、検索に引っかかりやすくするために情報としてのテキスト量を増やしたり、お知らせや製品、サービスの紹介ページのボリュームを増やすとよいでしょう。
オウンドメディア
また、企業ドメインへのアクセス、PVを増やしたいという場合は、企業ドメインにぶら下がるかたちでオウンドメディアを運営するのも方法の一つです。
単に担当者ブログというかたちで日記ブログを運営するのではなく、会社で行ってるサービスや販売している商品に近しいキーワードでの上位表示を狙って、見込み顧客を集めるようにしましょう。
オウンドメディアを運営して、投稿した記事にアクセスを増やす場合、コーポレートサイトにくるアクセスより薄いユーザーになりますが、うまくPVを集められれば会社へのお問い合わせを増やすことができます。
オウンドメディアのPVとしては、目安として月間10,000~100,000PVほどあると良いでしょう。
PVが多ければよいというものではない
注意点として、多くのアクセスを集められても、まったくお問い合わせが増えないというケースもあり得ます。
なぜそんなことが起こりえるのかというと、無理矢理にPVを増やしたとしてPVが増えても、質が低かったり、会社として提供しているサービスとまったくマッチしていないユーザーである場合、すぐに離脱してしまいます。そうすると、せっかく会社を知ってもらったり、ファンになってもらう機会になりえません。
逆に、少ないPVでも必要とされている情報や、会社のサービスや製品の魅力を最大限に引き出せる情報を発信できれば、高いパフォーマンスを発揮できることもあります。
「PVを増やしたい。」
という気持ちはわかりますが、まずはユーザーファーストで考え、見込みとなるお客さんがどんな情報を欲しいか、どんな内容があれば満足してもらえるかという視点から考えていきましょう。
自社サイトのPVの調べ方
次に、自社サイトのPVの調べ方について紹介します。
おすすめの方法はGoogleが提供しているGoogleアナリティクスを利用する方法です。
以下のページより無料で利用できます。
>> Googleアナリティクス
サイト全体のPV数を見る方法
それでは実際にGoogleアナリティクスを使って自社サイトのPV数を調べる手順を解説します。
1.
Googleアナリティクスにログインしたら、対象のプロパティを選んでから左メニューの「行動」から「概要」をクリックします。
2.
右上の日付をクリックして、調べたい期間をカレンダーから選択します。
3.
対象期間のPV数、セッション、平均ページ滞在時間、直帰率、離脱率を調べることができます。
また、このページで、各個別ページのアクセス数が表示されているので、クリックすることで個別ページでのアクセス推移も見ることができます。
競合・ライバルサイトのPVの調べ方
次にライバルサイトのPV数を調べる方法をいくつか紹介します。
Similar Web
ライバルサイトのPVを知る方法の一つに、GoogleChromeのアドオンツールの「Similar Web」があります。こちらのツールをインストールすると、ライバルサイトのPVがおおよそですが見れるようになります。
こちらはネットフリックスを「Similar Web」で調べた結果です。
カテゴリーランク2位はすごいですね。アメリカ内でも23位と出ています。アクセス数は2.30Bとあるので、Similar Web上では1か月で23億PVという予測になっています。
ただし、注意点として、けっこうアクセスが多いライバルサイトでないと反映されないのと、アクセス数はあくまでSimilar Webの予測となりますので参考程度にとどめておきましょう。
Similar Webのアドオンはこちらのリンクから無料で追加できます。
>> Similar WebのアドオンをGoogle Chromeに追加する
ahrefs(エイチレフス)
ライバルサイトのPVを知る方法の2つ目として、有料となりますがahrefsを使う方法があります。
もともとahrefsはSEO分析・被リンク調査ツールなのですが、オーガニックキーワード(検索キーワード)の上位表示状況や、キーワードボリュームと検索順位から逆算したアクセス流入見込みにより、おおよその「このサイトにはこれくらいアクセスがあるだろう」という情報を知ることができます。
例えばこちらは無印良品のサイトをahrefsで分析した結果となります。
右上のOrganic trafficのところを見ると4.8Mとあるので、無印良品の公式サイトは1ヶ月あたり480万アクセスくらいの検索流入があるのではないかとahrefsは分析しています。
ちなみに、実際にPVがわかっているサイトをahrefsで見た時に、Organic trafficの数値は実際のPVの1/3くらいでした。ですので、実際には無印良品のサイトも1000万~1500万PVくらいはあるかもしれません。
こちらもあくまで予測なので、他のサイトと比較した時に相対的な数値としてみていくのがおすすめです。
ahrefsは一番安いプランで月額$99の費用がかかるので、ライバルサイトのPV数を見てみたいというだけだと少しオーバースペックになるかもしれません。
ただし、ライバルサイトのPV数予測だけではなく、上位表示しているキーワードや、そのキーワードで現在何位でどれくらいのアクセスが見込めるかもわかるので、本格的にライバルサイトを研究、調査したいという場合はおすすめのツールとなります。
PVを増やしたいなら有益なコンテンツを増やそう
今回は平均的なサイトのPV数の目安や、Googleアナリティクスによる自社サイトのPV数の見方、ツールを使ったライバルサイトのPV数の目安を知る方法について紹介しました。
会社のWEBサイトの平均的なPV数の目安は3000~10000PVほどになりますが、知名度や展開しているサービス、商品によってさまざまになります。
例えば無印良品であれば月に1000万~1500万PVほどありそうですし、逆に月に0~100PV程しかない場合は、圧倒的にコンテンツの量が足りていない、ということになります。
PV数を増やしたいという場合は、お客さんに取って役に立つ情報という絶対必要条件を満たしつつ、コンテンツを足していく必要があります。
「どんなコンテンツを足していいかわからない。」
という場合は、今回紹介したライバルサイトを調査するツールなどをうまく使いながら、自社で展開できそうなコンテンツを考えつつ、見込み顧客にとって有益となる情報を発信していきましょう。
今回は以上となります。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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