CANVAS LAB

プロジェクションマッピングの作り方

2023.02.16

プロジェクションマッピングの作り方

みなさんはプロジェクションマッピングをご存知でしょうか?

建物や空間全体を彩る幻想的な映像体験は、
プロジェクションマッピングでしか味わえない感動があります。

弊社でもプロジェクションマッピング制作のご依頼をいただいており、
中でも富山県高岡市の国宝『瑞龍寺』へのプロジェクションマッピングを
数年にわたって制作させていただいてます。

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そこで今回は『プロジェクションマッピングとはどういう仕組みなのか?』
『プロジェクションマッピングを実施するために必要なものは?』という点について解説していきたいと思います。

1.プロジェクションマッピングとは

プロジェクションマッピングとは、プロジェクタを使用して空間や物体に映像を投影し、
重ね合わせた映像にさまざまな視覚効果を与える技術、およびパフォーマンスのことである。(出典:IT辞典用語バイナリ)

プロジェクションマッピングとは、映像を投影し(Projection)重ね合わせる(Mapping)技術です。
なかでも最大の特徴は『建物や空間に合わせた映像投影』という点にあり、
建物や空間に沿っていない映像は厳密にはプロジェクションマッピングと呼べません。

映像を重ね合わせることこそが、『マッピング』と呼ばれる所以であり、
そうでないものはただのプロジェクション(映像投影)ということになります。

この『建物・空間に合わせた映像投影(≒映像表現)』こそが、
プロジェクションマッピングの実施・制作において最も肝要・難しい部分でもあり、
それと同時に上質な映像体験に必要不可欠な要素でもあるといえます。

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2.プロジェクションマッピングに必要なもの
プロジェクションマッピングの実施にあたり必要なものは、大きく分類すると4つです。

(1)プロジェクター
(2)制御用PC
(3)マッピング調整用ソフト
(4)プロジェクションマッピング用の映像

2-1.プロジェクターについて
プロジェクターから投射される光の強さは、内部の光源によって決まっており、
ルーメン(lm)という単位で表すことができます。

一般的なホームプロジェクターだと明るさは1000~2000ルーメンほどで、
解像度にもよりますが、ご家庭で購入・使用できる価格帯のものが多いです。
これより明るいプロジェクターですと、3000~5000ルーメンのものもあり、、
オフィスの会議室や学校の教室、ホテルの会場や式場などにで使用されており、
およそ50万円ほどで購入できます。

一方、プロジェクションマッピングはこれらの一般的なプロジェクターでは
力不足であり、もっと強い光が必要となります。
明かりを消してカーテンを閉めれば暗所を作れる室内とちがい、
プロジェクションマッピングを行なう外では、周囲の明るさを調整できないことによるものです。

プロジェクションマッピングではより強い光が必要ですので、
最低でも10,000ルーメンを超えるプロジェクターの使用を推奨しています。
いわゆる業務用プロジェクターという分類であり、プロジェクターのスペックによって
金額も変動しますが、プロジェクター1台だけで数千万円するものもあります。

2-2.制御用PCについて

プロジェクションマッピングは専用のソフトを使って、映像を変形・マッピングする必要があります。
そのため、高性能なグラフィックボード、動画を遅延なく読み込めるSSD、CPUが必須となります。

また、複数台のプロジェクターを使用する場合、
映像の出力ポートが複数必要になるので、
それらも加味したうえでグラフィックボードを選定する必要があります。

2-3.マッピング調整ソフトについて

映像を建物や空間にマッピングするためには、
動画を加工・変形して出力できる専用のソフトが必要になります。

MadMapper
まさしくプロジェクションマッピングをするためのソフトであり、
多くのクリエイターから支持を得ているシェア率の高いソフトウェアです。

https://madmapper.com/

Resolume Arena

マッピング機能が付いているVJ用ソフトウェアです。
ネットワークを通じて操作ができるメディアサーバー機能が特徴のほか、
映像素材の販売も行なっています。

https://resolume.com/

2-4.プロジェクションマッピング用の映像制作について

プロジェクションマッピングのいわゆる中身の部分です。

プロジェクションマッピングで使用される映像は
一般的にフルCGで制作されることが多く、
AfterEffectsといったビジュアルエフェクト制作ソフトのほか、
Maya、3dsMax、Blender、Cinema4Dなどの3DCGソフトを用いて制作します。

プロジェクションマッピングは『建物・空間に合わせた映像』であるため、
『建物、空間を生かした映像表現ができているか』という点が非常に重要です。
上記を踏まえながら全体の流れや構成を考え、
最適な表現を模索しながら映像をつくっていきます。

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3.おわりに

プロジェクションマッピングのことなら弊社へご相談ください!

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