CANVAS LAB デキるシゴトを増やすメディア
MAツールの選び方|BtoB向け5つの比較基準と導入手順【2026】
2021.02.19
「リードは獲得できているのに商談につながらない」「メール配信やフォロー業務に工数を取られている」——そんなBtoBマーケティングの課題を解決するのがMA(マーケティングオートメーション)ツールです。ただし製品ごとに得意分野と価格帯が大きく異なるため、自社の目的に合った選定基準を持たずに導入すると、使いこなせず費用だけがかさむ失敗につながります。
本記事では、MAツールの基礎から、失敗しない5つの比較基準、代表的なツールの特徴、導入手順までを解説します。2012年創業・累計1500件超の制作・支援実績を持つ株式会社キャンバス(キャンバスラボ)の編集チームが、BtoBマーケティング支援の知見をもとにまとめました。
目次
MA(マーケティングオートメーション)ツールとは

MAツールとは、獲得した見込み客(リード)に最適なコミュニケーションを自動で行い、購買意欲が高まった段階で営業へ引き渡すという一連のマーケティング活動を自動化するツールです。
一般的なMAツールには次のような機能が備わっています。
- メール・SNS・SMSなどのコミュニケーションの自動化(セグメント配信・ABテスト・スケジューリング)
- ランディングページや申し込みフォームの生成
- 属性情報や行動履歴に基づくスコアリングによる有望リードの絞り込み
- 特定の行動をトリガーにした自動メール配信(シナリオ設計)
- キャンペーン結果のダッシュボード分析
リードの獲得から育成までの全体像は、リードナーチャリングの必要性と手法とBtoB企業のリード獲得15の方法もあわせてご覧ください。
MAツールが解決するマーケティングの課題
多くのBtoB企業が、次のような負のスパイラルに陥っています。
- 新規顧客の獲得コスト(CPA)が高騰し、広告費をかけても成果が出ない
- 既存顧客や休眠リードにアプローチしたいが、工数が足りない
- 工数不足からアプローチが画一的になり、成果が出ない
- 再び新規獲得に戻るが、高いCPAに阻まれる
MAツールは、この②と③を自動化で解決します。従来の「年齢」「性別」だけでなく、「どのページを何回閲覧したか」といった行動データでリードを細かく分類し、一人ひとりに合わせたOne to Oneマーケティングを人手をかけずに実行できるのが最大の価値です。顧客の検討プロセスを整理するには、カスタマージャーニーマップの作り方が役立ちます。
MAツールを選ぶ5つの比較基準

①BtoB向けかBtoC向けか
BtoB向け製品は、受注確度の高いリードを抽出するスコアリング機能や、セミナー・名刺管理などオフライン施策の支援機能が充実しています。一方BtoC向け製品は、数万〜数十万件規模の大量リード管理と、EC・オウンドメディア経由の集客に重点が置かれています。自社の顧客が法人か消費者かで、まず選択肢を絞り込みましょう。
②導入形態(クラウドかオンプレミスか)
オンプレミス型はセキュリティとカスタマイズ性に優れますが、初期投資が大きくなります。クラウド型は初期費用を抑えて迅速に始められるため、現在は中小企業を中心にクラウド型が主流です。
③対応チャネル
メールだけでなく、LINEなどのSNS連携に対応した製品も増えています。自社の顧客接点がどのチャネルにあるかを整理したうえで、必要な連携機能を確認しましょう。メールマーケティングの基礎を押さえておくと、チャネル設計の判断がしやすくなります。
④サポート内容
MAツールは導入後の設定・運用にベンダー支援が欠かせません。オンラインサポートの対応時間、コンサルティングサービスの有無、ユーザーコミュニティの活発さも選定の重要な要素です。
⑤契約形態(価格)
クラウド型は月額1万円台から利用できる国産ツールもあれば、月額15万円以上のハイエンド製品まで幅広く存在します。登録リード件数やメール配信数の上限で料金が変わる製品も多いため、自社のリード数の見込みを立ててから見積もりを取ることが大切です。
代表的なMAツールと特徴
ここでは、BtoBでよく比較される代表的なツールを紹介します。価格・プランは変更されることがあるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
Kairos3(カイロスマーケティング株式会社)
国産のBtoB向けMAツール。シンプルなUIとコストパフォーマンスの高さが特長で、初めてMAを導入する企業に向いています。「まずはMAを体感したい」「小さく始めて費用対効果を確かめたい」という企業に適しています。
Account Engagement(旧Pardot/セールスフォース・ジャパン)
Salesforceとの連携が最大の強みで、SFA/CRMをSalesforceで運用している企業に有力な選択肢です。機能が豊富な分、設計・運用には相応の知識が必要になります。
B→dash(株式会社データX)
データの取得・統合・活用までをノーコードで扱えるオールインワン型。BtoC寄りの機能が充実しており、大量の顧客データを扱う企業に向いています。
Adobe Marketo Engage(アドビ株式会社)
グローバルで実績のあるハイエンド製品。これひとつでマーケティングが完結できるほど網羅性が高く、本格的なマーケティング組織を持つ企業向けです。
MAツールの導入手順と注意点

導入前にカスタマージャーニーを設計する
MAのシナリオやスコアリングは、見込み客が「認知→興味→比較→購入」と進む流れを前提に設計します。導入前にカスタマージャーニーを明確化しておかないと、せっかくの自動化機能が活かせません。あわせて新PASONAの法則やマーケティング心理学を押さえておくと、シナリオ内のコンテンツ設計に役立ちます。
導入時の主な作業
- 自社Webサイトへのスコアリング用タグの設置
- フォーム・キャンペーンページ用のドメイン(DNS)設定
- 既存リードデータのCSVインポート・移行
- シナリオ・スコアリングの初期設定
「MAを入れれば全部できる」は誤解
One to Oneマーケティングの実現には「①データの取得 → ②データの統合 → ③データの活用」の3プロセスが必要で、MAが担うのは主に③の活用部分です。データ取得にはWeb解析ツール、統合にはデータ基盤が別途必要になるケースがあります。ツール導入をゴールにせず、全体のデータ設計とあわせて検討しましょう。
運用体制とコンテンツの準備も忘れずに
MAが自動化するのは「配信」であって、配信するコンテンツそのものは人が用意する必要があります。ホワイトペーパーの作り方やウェビナーの始め方を参考に、リード育成に使うコンテンツを計画的に準備しましょう。獲得したリードを商談化する体制づくりにはインサイドセールスの基礎知識が参考になります。
まとめ|MAツール選びは「目的×体制」で決まる
MAツールの選定は、①BtoB/BtoC、②導入形態、③対応チャネル、④サポート、⑤価格の5つの基準で比較し、自社のリード数・運用体制に合った製品を選ぶことが失敗しない近道です。ツールはあくまで手段であり、カスタマージャーニー設計とコンテンツ準備がそろってはじめて成果につながります。
株式会社キャンバス(キャンバスラボ)は、2012年の創業以来、累計1500件超の制作・支援実績をもとに、MAツールの導入・活用を含むBtoBマーケティングのデジタル化を支援しています。「自社に合うツールが分からない」という段階からのご相談も歓迎です。
関連記事
- リードナーチャリングとは?必要性と手法を解説
- BtoB企業のリードを獲得する15の方法
- カスタマージャーニーマップの作り方|BtoB事例で解説【2026】
- ホワイトペーパーの作り方!種類・事例から制作手順まで
- 【BtoBマーケター必見】ウェビナーの始め方
- メールマーケティングの基礎
最終更新日:2026年7月13日|株式会社キャンバス(キャンバスラボ編集チーム)|AI活用支援・体験型デジタルコンテンツ開発など累計1500件超の実績