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コミュニケーションデザインとは|失敗しない進め方5ステップ【2026】
2022.06.15
「ステキなデザインでお願いします」と伝えたのに、上がってきた案がイメージと違う。逆に、言われたとおりに作ったのに「こうじゃない」と言われる。このすれ違いを設計で解消する考え方が「コミュニケーションデザイン」です。
本記事は、商業施設・博物館・イベント向けの体験型デジタルコンテンツ開発やWebサイト制作・AI活用支援を累計1500件超手がけてきた株式会社キャンバス(2012年創業・第15期)が運営するキャンバスラボ編集チームが、発注側と制作側の両方の立場から実務目線で解説します。
この記事の要点
- コミュニケーションデザインとは、表現を美しくすることではなく、関係者の認識をそろえて課題を解決する設計のこと。
- デザインの手戻りの多くは技術力不足ではなく、依頼主・制作者・その先の顧客という3者の認識ズレから生じる。
- 本記事では認識ズレを防ぐ進め方5ステップと、うまくいかない依頼/うまくいく依頼の対比事例を紹介。
- 株式会社キャンバス(2012年創業・第15期)は累計1500件超の制作・支援実績をもとに解説(社内実績)。
- 料金・体制などの前提は2026年10月時点の情報。
目次
コミュニケーションデザインとは?(定義と役割)
コミュニケーションデザインとは、企業と顧客のあいだに起きる「伝わらない」を、関係者の認識をそろえることで解消し、課題そのものを解決していく設計の考え方です。
「デザイン」と聞くと「描く」「絵」を連想しますが、コミュニケーションデザインにおけるデザインは問題を解決することを指します。グラフィック・Web・映像・体験型コンテンツはいずれも手段であって、目的ではありません。手段を選ぶ前に「誰に・何を・どうなってほしいか」をそろえることが起点になります。
世界観づくりの土台になる考え方はトンマナとは|デザイン統一のコツ・配色・事例、配色で印象を設計する方法はカラーマーケティングとは|企業HPの配色と色彩心理、相手の心が動く伝え方はマーケティング心理学10選|今すぐ使える行動心理学と活用事例をあわせて読むと理解が深まります。
なぜ「ちゃんと話した」のにすれ違う?
結論は、共通の情報認識がないまま手段の話を始めてしまうからです。ビジネスの現場では思考・感性・価値観の異なる人と毎日やりとりをしています。一度の会話で考えていることの100%を伝えるのは、ほぼ不可能です。それでも「わかっているだろう」と前提を置いてしまうところに、手戻りの原因があります。
しかもデザインの現場には、依頼主・制作者・その先のお客さまという3者がいます。依頼主と制作者だけで合意しても、その先のお客さまの行動が変わらなければ成果は出ません。つまり認識をそろえる相手は2者ではなく3者です。
| すれ違いが起きる場面 | よくある発言 | 本当に必要だった確認 |
|---|---|---|
| 目的の共有前に表現の話をする | 「とにかくステキな感じで」 | 「誰に、どう思われたいか」を先に1文で言語化する |
| 判断基準が個人の好みになる | 「こっちの方がカッコいい」 | 良し悪しを決める基準(目的・対象・媒体)を共有する |
| その先のお客さまが不在 | 「社内の決裁者が気に入るか」 | 商品が使われる場面と、お客さまが選ぶ理由を聞く |
| NG条件が共有されない | 「なんとなく違う」 | 避けたい表現・既存ブランド規定・禁止色を事前に出す |
制作会社の選び方そのものも、この認識合わせが機能するかで決まります。判断材料は失敗しないホームページ制作会社の選び方、費用感はWebサイト制作の費用を目的別に解説で整理しています。
コミュニケーションデザインの進め方5ステップ
特別な才能は必要ありません。次の5ステップを順番に踏むだけで、手戻りは大きく減ります。
| ステップ | やること | アウトプット |
|---|---|---|
| ①目的を1文にする | 「このデザインが成功したと言える状態」を言語化する | 目的文(1文) |
| ②対象読者を特定する | 年齢・立場ではなく「どんな場面で商品に出会うか」で描く | 利用シーンのメモ |
| ③判断基準をそろえる | 好みではなく目的・対象・媒体で良し悪しを決めると宣言する | 判断基準3行 |
| ④トンマナを先に決める | 配色・書体・写真の方向性を言葉と参考例で固定する | トンマナ1枚 |
| ⑤NG条件を出し切る | 避けたい表現・既存規定・禁止色を着手前に共有する | NGリスト |
④の具体的な決め方はトンマナの決め方、対象読者の整理には4C分析と4P分析の違い|使い分けと事例・テンプレートが使えます。BtoBで相手のタイプ別に伝え方を変えるならBtoB営業のコツ|顧客4タイプ別の会話術も参考になります。
なお、デザインからコーディングへの受け渡しを効率化する実務面はAdobe XDの使い方|HTMLコーディング時短のコツにまとめています。Webサイトとしての実装・運用までを一体で設計したい場合はWebサイト制作・DX支援サービスもご覧ください。
事例でわかる:うまくいかない依頼と、うまくいく依頼
ケース1:目的を飛ばして表現の話から始めた場合
とにかくステキなデザインで!
わかりました!任せてください!
依頼主Aさんにとっての「ステキ」はポップでカジュアル。デザイナーBさんにとっての「ステキ」は青基調でトレンドに沿った雰囲気でした。同じ言葉を使っているのに、頭の中の絵が違う状態です。
なんだかイメージと違う!
え!こっちの方がいいですよ…

お互いに「ちゃんと話した」「ちゃんと聞いた」はずなのに、手戻りが発生しました。原因は能力ではなく、①目的の言語化と③判断基準の共有を飛ばしたことにあります。
ケース2:利用シーンまで掘り下げた場合
商品イメージに合わせてナチュラルな雰囲気に
なるほど。どのような利用シーンが多いですか?
いいですね!こういうの欲しかったんです!

デザイナーDさんは、自分のイメージではなく商品を使うお客さまが商品を選ぶ理由を聞き出しました。聞ける時に聞いておく。これだけで、依頼主が作ってほしい内容と、その先のお客さまが求める内容の両方を満たすデザインに近づきます。
手段は何を選べばいい?Web・映像・体験型の使い分け
目的と対象がそろったら、ようやく手段の話に入れます。検討の初期段階では、伝えたい内容が「読んで理解してもらうもの」か「体験して実感してもらうもの」かで大きく分かれます。
読んで理解してもらう情報設計が中心ならWebサイト、現場で実感してもらうなら体験型のデジタルコンテンツが候補です。種類と活用イメージはデジタルコンテンツとは|種類・販売方法と導入事例、目的・会場から絞り込みたい場合は体験型デジタルコンテンツ6選(比較・30秒診断)が早いです。空間演出やインタラクティブ領域の設計は体験型デジタルコンテンツ開発サービスで扱っています。
社内に定着させるには何から始める?
仕組みにするなら、1枚の共有シートから始めるのが現実的です。目的・ターゲット・判断基準・NG例の4点を1枚にまとめ、キックオフで全員が同じ紙を見る。それだけで、レビューが「感想の言い合い」から「基準に対する確認」へ変わります。
当社では、まずご依頼主さまのビジネスを理解したうえで提案を組み立てています。株式会社キャンバスは2012年の創業以来、累計1500件超の制作・支援を手がけてきました(社内実績)。2026年10月時点でも、初回のご相談ではデザインの好みより先に「成功した状態」の言語化からご一緒しています。
よくある質問(FAQ)
Q. コミュニケーションデザインとは何ですか?
A. 企業と顧客のあいだに起きる「伝わらない」を設計で解消する考え方です。グラフィック・Web・映像・体験型コンテンツはいずれも手段であり、目的は関係者の認識をそろえて課題を解決することにあります。
Q. デザイナーではない発注担当者にも必要ですか?
A. 必要です。むしろ発注側が「誰に・何を・どうなってほしいか」を言語化できると、制作物の精度は大きく上がります。本記事の進め方5ステップは、発注担当者がそのまま使えるようにまとめています。
Q. 何から始めればよいですか?
A. 最初の打ち合わせで「このデザインが成功したと言える状態」を一文で書き出すことから始めてください。表現の好み(色・雰囲気)の話に入る前に、目的と対象読者をそろえるだけで手戻りは大きく減ります。
Q. 社内に共有する資料はどう作ればよいですか?
A. 目的・ターゲット・判断基準・NG例の4点を1枚にまとめるのが実務的です。トンマナを先に決めておくと、複数人のレビューでも感想ではなく基準で議論できます。
この記事を書いた会社について
認識合わせから納品まで、“伝わる”をつくる会社です
株式会社キャンバス(2012年創業・第15期)は、Webサイト制作・DX支援から体験型デジタルコンテンツ開発、AI活用支援までを一貫して手がけてきました。累計1500件超の制作・支援実績(社内実績)をもとに、目的の言語化からご一緒します。「何を作るか」が決まっていない段階のご相談でも構いません。
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最終更新日:2026年10月26日|監修:キャンバスラボ編集チーム。株式会社キャンバス(2012年創業・第15期)は、DX活用支援・体験型デジタルコンテンツ開発・自社パッケージを主力に、累計1500件超の制作・支援を手がけてきました(社内実績)。ご依頼主さまとお客さまの想いをつなぐコミュニケーションデザインから、Web・体験型コンテンツ制作までお気軽にご相談ください。





