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コミュニケーションデザインとは何か。事例を交えてわかりやすく解説!【WEBデザイナーに必要なスキル】
2022.06.15

コミュニケーションデザインとは、企業と顧客間でかかわる際の関わり方をデザインする考え方のことを指します。
主に広告業界やマーケティングにおいて議題に上がる考え方ですが、デザイン(表現する)ことにおいて、コミュニケーションの部分を重要視するというところがポイントです。
と、言うのは簡単ですが、いざ実行に移そうとするとなかなかに難しいのがこのコミュニケーションデザインなのです。
今回は顧客との関わり方において重要になってくるコミュニケーションデザインについて紹介します。
コミュニケーションデザインとは何か
「デザイン」というと、「描く」や「絵」を連想するかと思いますが、コミュニケーションデザインにおけるデザインは問題を解決することとなります。
グラフィック、Web、映像などを使って「デザイン」するわけですが、ここでいうグラフィック、Web、映像は手段でしかありません。
これらの手段を使ってターゲットの心を動かすために、コミュニケーションをデザインする必要があります。
デザインの仕事を受けた時に「こんな物を作って欲しい」と依頼を受けてデザイナーは制作物を納品するわけですが、依頼主の依頼内容とデザイナーがデザインする制作物の間に共通した情報認識がないと正常なマッチングが行われません。
だからこそデザイナーは「言われた通りに作る」のではなく、顧客が何をしたいのか、どうなりたいのかを汲み取って「デザイン」していく必要があります。
顧客の想いをカタチにするデザイナーだからこそ、コミュニケーションデザインのやり方を学んでいく必要があります。
なぜコミュニケーションデザインが必要なのか
ビジネスの現場では思考・感性・価値観の異なる人とのコミュニケーションが日常です。一度の会話で、考えていることの100%を伝えることは難しいことが多いです。
だからこそ、なんとなく「わかってるだろう」と考えてしまうのは危険なのです。
では具体的にどのようにコミュニケーションデザインを学んで行けば良いのでしょうか。なんだか難しそうに感じてしまうかもしれませんが、実はそんなに難しいことではありません。
具体的な事例をみてみましょう。
コミュニケーションデザインの具体的な事例
デザイナーのBさんがクライアントの依頼主Aさんからデザインの依頼をもらいました。
とにかくステキなデザインで!
わかりました!
任せてください!
POP、COLORFULL
こんな感じかな・・・
BLUE、TREND DESIGN
こんな感じかな・・・
Aさんはステキなデザインを作って欲しいと依頼して、Bさんは「任せてください!」と即答しています。Aさんにとってのステキは「ポップでカジュアル」。対してBさんにとってのステキは「青基調のトレンドに沿った感じ」。
なんだかすでにすれ違ってるように思いますが、大丈夫なのでしょうか。
AさんがBさんにデザインの仕事を依頼して数日後、どうやらデザインの大枠があがってきたようです。そのデザインをAさんが確認すると・・・。
なんだかイメージと違う!
え!こっちの方がいいですよ・・・
ちゃんと聞いたのになんでわからないの!
「イメージと違う」
「ええ!?こんなにカッコイイのに!」
お互いに「ちゃんと話した」し「ちゃんと聞いた」はずなのにミスコミュニケーションが生まれてしまっています。
どうしてこうなってしまったのでしょう。
それでは次に、別の事例も見てみましょう。
・・・・・・・
デザイナーのDさんがクライアントの依頼主Cさんからデザインの依頼をもらいました。
商品イメージに合わせて
ナチュラルな雰囲気に
なるほど。
どのような利用シーンが多いですか?
ここまで話せば伝わるかな?
気になることろは今のうちに聞こう!
「ナチュラルな雰囲気で」と依頼をするCさんに対して、Dさんは「どのような利用シーンが多いですか?」と、もう少し掘り下げて、商品が利用される時の具体的な利用シーンをCさんに聞いています。
「なんでお客さんはその商品を利用するんだろう?」
「どんな時に商品が使われるんだろう?」
Dさんは、Cさんとの打ち合わせの時に自分のイメージではなく、商品を使う依頼主のお客さんがどんな理由で商品を使うのか、気になるところを聞ける時にたくさん聞いておきました。
それから数日後、、どうやらデザインの大枠があがってきたようです。そのデザインを依頼主のCさんが確認すると・・・。
いいですね!
こういうの欲しかったんです!
お客様の心理をリサーチして
デザインしました!
私のことを
わかってくれてる!
また頼もう!
お客さまの理解と
コミュニケーションが
クオリティUPになる!
「こういうのが欲しかったんです!」とCさんに制作したデザインを喜んでもらえました。
デザイナーのDさんは、Cさんに聞いたことを元に、自分でも調べてお客様の気持ちをしっかりイメージしたデザインを制作することで、クオリティアップにつながりました。
コミュニケーションをしっかりとることで、依頼主のCさんが作ってほしい内容と依頼主のお客さんが求めてる内容をしっかりデザインすることができたのです。
大切なのは、自分に都合よく思い込まないことです。
わかった気にならないで、しっかりコミュニケーションをとる。それが意識できていれば、特別な才能が無くても、お互いが喜べる、良い仕事ができます。
私たちキャンバスはコミュニケーションデザインを大切にしています
はじめてデザインやシステムの依頼をするのですが、どうすればいいですか?
という相談をよくいただきます。
まだ目の前にない、カタチの無いものを作るのって大変ですよね。
ですので、少しでも参考になればと思い、今回の記事を書きました。
私たちは、まずはご依頼主様のビジネスを知り、理解した上で、最適なご提案を心がけています。
そのためには細やかなコミュニケーションが欠かせません。
どうか面倒だなって言わないで、コミュニケーションをたくさんしてください。
なぜなら、それがあなたのお客様の満足に繋がるからです。
是非とも、思いの丈を私たちにぶつけてみてくださいね。
ワンダフルなお問い合わせを、いつでもお待ちしております!
今回は以上です。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。